じいちゃんの語彙力を増やしたい。【今日から俺は!!】 (ページ2)

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『おいこらクソジジイ来たぞ』

「ジジイ言うな」

両親がしばらく居なくなるからとじじいの家に預けられることになった私。

スーツケースを片手にコロコロと転がしながら北海道のド田舎の中のド田舎にあるじじいの家を訪ねる。

縁側で茶でも飲んでたのかこっちを見つめるじじい。

いや荷物くらい持ってくれや千葉最強。

『こちとらあのバカップル両親が海外行ってくれてホットした所で北海道とかいう地方に来させられて疲れてんだけど』

「知らん！」

『ですよねー。あ、ばあちゃん東京のお菓子買ってきたよ』

「あら、ありがとね」

声でも聞こえたのか奥から出てきたばあちゃんにお土産を渡す。

「おいなんで理子はばあちゃんで俺はじじいなんだヨ」

『それはじじいの行いが悪いからですぅー私じゃなくてじじいの態度が悪いんですぅー』

「やめなよ三ちゃん、ほらA上がっていって」

『ありがとばあちゃん、愛してる』

てんめぇ…だなんて歯ぎしりしてるじじいを置いて中へと入る。

『あ、そうだ』

くるりと後ろを向けばじいちゃんと呼んでくれるのかと期待した顔をこちらへ向けるじじい。

だがしかし、あいにく私は一筋縄では行かない千葉最強コンビの血をどっぷり引いているので。

『両親帰ってくるまでの2ヶ月よろしくぅー』

「腹立つワ…」

ゲス顔でヒラヒラと手を振るくらい、訳もないこと。