3 ページ4
今俺の頭に衝撃を走らせた犯人は、俺の隣の席の女子生徒だった。
「なんだー?これぐらいでも痛いのかー」
間延びした口調。
残る痛みにうめきながら見上げると、机の前に小柄な女子が立っていた。
茶色っぽい髪をハーフアップにした、どこにでもいそうな普通の人間。
・・・って、そんな事どうでもいい。
事情聴取が先だ。
俺が何か気に障ることをしたなら謝る義務がある。
だが相手が理由もなく暴力を振るったのなら、警察と先生に突き出してやるッ‼
自分の都合で相手を殴っていいとか、そんな世界じゃないんだぞ‼
刺激が足りないならスラム街にでも行ってなさい!お母さん縁切るからね!←
「お前さっき殴ったろ?」
「え?」
とぼけてるのか、ヤツはきょとんとしている。
「殴ってないよ」
見え見えの嘘だな小娘。←
「嘘つけ!じゃあお前のその角がへこんだノートはなんだ⁉」
損傷は大したことないが、落としただけではあんな凹みはできぬ。
フフ、我ながら良い証拠を突きつけたじゃないか・・・・・・。
「殴ってないよ。叩いたんだよ。」
「屁理屈か⁉」
こんな感じの言葉を俺は知っている。
確かおかずのり眉毛の5歳児が言っていた気が・・・・・・確か題名はクレヨンしn((((((
「・・・・・・ところでさ、痛かった?」
「うーん・・・・・・」
ぶん殴られた衝撃は覚えているが、痛みまでは記憶していない・・・・・・。
「衝撃はすごかった」
「だろうね。・・・・・・物足りなかった?」
「いやこれ以上打ち込まれたら脳震盪起こすからやめろよ」
「遠慮するなよ〜今度は総重量20tの鉄板をぶち込むからさ☆」←
するとヤツは通学カバンの中から例の鉄板を取り出した。
え、なんで入ってるの?お前のカバン四次元◯ケットなの?
「さぁ行くよ!」
「え?」
もう遅かった。ヤツは杏紗を買収したのか、俺を抑えさせていた。
「杏紗てめぇぇぇぇぇぇぇ‼‼‼!」
「ごめん、給食のプリンくれるって言うから・・・・・・」
だから弁当だっつってんだろおおおおおお‼‼‼←言ってない
「3、2、1、」
いよいよ俺の頭が砕かれようとした時、
「ヒャッホーイ☆花木先生の降臨だよーーーーん☆」
担任が入ってきた。信じられないが男だった。まぁ楽しそうだな、とは思った。
「八俣ー☆だめよ〜撲殺は!」
「へーいす・・・・・・」
渋々戻っていった「八俣」だった。
ひとまず俺の命は助かった。
冷や汗で体がひんやりと濡れていた・・・・・・。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななな(プロフ) - すごく面白いですね!!これからも頑張って下さい!! (2022年6月27日 16時) (レス) @page1 id: ffc51a76ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆カノン☆ | 作成日時:2022年6月26日 16時