【進撃の巨人】俺は野郎になんて興味ねぇ【男主】 (ページ11)

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１０話ページ11

ハンジ「やぁ、良く眠れたかい？」

『…ん、』

俺はまだぼーっとした頭で起き上がった。
そして顔にかかった髪をかき上げる。

『…ハン、ジ？…っ！！俺、何か変なことしてないか！？』

ハンジ「今日は大丈夫だったよ。ソファーで寝たから眠りが浅かったんじゃない？」

『そうか、ならよかった。』

ハンジ「…あぁ、そうだ。リヴァイが呼んでたよ。」

『は？…え、嘘。え？』

嘘だろ。心の準備ができてねぇよ。
いや、でもここで謝っとかないとだしな。

俺はハンジにシャワーを借り、頭を落ち着かせてからリヴァイの部屋に向かった。

『入るぞ』

ドアを開けると、リヴァイはソファーに座っていた。
俺はその向かいに座った。

リヴァイ「…。」

『…。』

無言じゃねぇか！！
え、何？？俺を呼び出しておきながら無言！？
まぁ、悪いのは俺だけどさ。

リヴァイ「…髪が濡れているが、シャワーでも浴びたのか？」

『あ？あぁ。ハンジに借りた』

リヴァイ「…そうか」

おい、会話終了じゃねぇか！！
マジで話すことないのか！？
しかも何だよこの空気。
重すぎるわ！！
たとえるなら浮気がばれた夫婦のようだ。

『あー…話がないなら俺戻るわ』

そう言って席を立とうとすると、リヴァイが口を開いた。

リヴァイ「お前は何で俺を避けるんだ」

『…は？そんな事ない、だろ』

俺は視線をそらし、そう言って髪を耳に掛ける。
どうか、どうか動揺してるのがばれませんように。

リヴァイ「…ｯﾁ。そうかよ」

舌打ちしやがった。

リヴァイ「…だがもし昨日のことを気にしているなら、俺は怒ってない」

『…ならいいが。』

よ、良かった。
心から良かった。

『じゃぁ、俺戻るわ』

今度こそ戻ろうとすると、手を掴まれた。

リヴァイ「戻るってどこにだ。」

『ハンジの所に決まってんだろ？』

俺が当たり前のように言うと、リヴァイは思いっきり俺を睨み付けた。

なにこいつ。俺仮にも上司なんだけど。

リヴァイ(俺がわざわざ戻ってこいと言わねぇとわかんねぇのか？)