俺が好きなのは、お前だけ。゜*４*゜。 【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】

＊第77話＊　過去の事、今の事 ページ17

「まず最初に、ゴメン。

A…かおり…それに輝。

俺、ずっとお前らに嘘ついてたから……こんな形で話すことになって…本当、ゴメン」


翔太はそう、哀しそうな顔で私達に呟いた。

それから、皆の方に向き直る。
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「ちょっと長くなるけど…


俺、実は少しの間ドイツに留学してたんだ。

色々こう……ドイツ語学ぶためとか、外国の人と違う文化の中でコミュニケーションとるとか…そうゆうのでｗ


で、ここで栞奈が出て来るんだけど。

コイツ母方がドイツ人で、ハーフなんだ。

日本語にも慣れてる……そういう意味からかな？？


俺の親が、コイツの親に交渉して…留学してる間はコイツの家にホームステイさせてもらってたんだ。


俺は別に何も感じてなかった。

ただ、『あぁ、コイツが今日から一緒に住む人の娘さんなのか――…』みたいな感じで。

現に、その時からもうなんとなくAに惹かれてたし。


……でも、いつからだったかな。

コイツ、俺を上手く利用してきたんだよな。


学校に気に入らない奴がいたら、俺を使って。ソイツに俺を惚れさせて。で、俺は軽く付き合って、しばらく経ったらﾊﾞｯｻﾘふる。


そんなん胸糞悪かったし、惚れてくれた女が悲しむのは気分良くなかったけど。。。。

俺、泊まらせてもらってる身だし。コイツの父親かなりの権力持ってる人だったし……

逆らえなかったんだ。
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…それからしばらく経って。

俺が日本に帰る日がやってきた。


俺、Aに会えると思うとすげぇ嬉しくて…

それに、栞奈とやってるバカな事もこれで終わりだと思ったら…


コイツ、俺を追いかけて日本に来たんだ。


俺がAを好きだってこと知りながら、Aとの仲壊そうとして。。。。


ゴメンな、A。

俺、お前をコイツの手から守ってやりたかったんだけど…かえって苦しめちまったな。

本当、ゴメン。
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それから栞奈。

俺、お前とこんな事してきてなんだけど…もうやめよう。

お前、本当はこんなﾔﾂじゃないだろ？

最初は、イイ奴だと思ってた。実際、そうだと思うし。


…な？」


翔太が栞奈ちゃんの方に向き直った。

私の目からは、涙。


嬉しかった。

嬉しかったんだ、きっと。


…でもそんな時、栞奈ちゃんが叫びだした。

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