俺が好きなのは、お前だけ。゜*４*゜。 【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】

＊第74話＊　栞奈の演技 ページ14

｢え…？
今、なんて言ったのかなぁ？

栞奈、よく聞こえなかったぁ★｣


とてもゆっくりした口調で、
なおかつハッキリと黒く喋る栞奈ちゃん。

そんな彼女の言葉に、今度は別の女子が答える。


｢だからぁ、この２人が付き合い始めたんだってば!!
･

･

･

･
あ…。

もしかして石清水さん、翔太の事好きだとか？(笑)｣


｢うぅん…。

好きだったもなにも、翔太…栞奈の彼氏なんだけどぉ｣


｢えぇっ!!?｣


彼女の言葉に、全員が声をあげる。

私は翔太を覗いて見たけど、
意外にもアイツは焦った様子を見せない。
･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･
そしてその瞬間。

(皆は気づいてないみたいだけど…)

私は見た。


栞奈ちゃんの顔に、悪魔のような笑みが広がるのを──…
･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･
それだけでも十分なはずなのに、栞奈ちゃんはなおも続ける。


｢なんで皆驚くの？

確かに栞奈は転校してきたばっかりで、皆には言ってなかったと思うけど…。

栞奈、正真正銘翔太の彼女なんだよ!?｣


最後の方、栞奈ちゃんは泣いていた。

きっと嘘泣きだと思うけど……ｗｗ←


それでもクラスメート達は呆然としていて…。

思い思いの格好で固まっている。
･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･

･
──…そんな中、１人。

声をあげる者がいた。


｢本当の事はどうなの？

A、翔太。

ちゃんと真実を話して｣


｢かおり…｣


そう。

声を出したのは、かおりだったのだ。


そして、彼女の言葉と共に、クラスメート達がこちらに視線を向けてきた。

＊第75話＊　本当の心→←＊第73話＊　ワザとらしく

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す