【名探偵コナン】好きだけどさあ…なりたいとは言ってないじゃん？

帰れなぁい ページ16

園子ちゃんがチョコケーキ、蘭ちゃんがチーズケーキを買った。俺ら三人がそれぞれチョコケーキ三分の一とチーズケーキ三分の一ずつ食べる。
ヤッタネ！
切り分けて皿に盛る。
「…うまそー…」口の中で湧いた唾を飲み込む。
「「「頂きます！」」」因みに飲み物は、俺がブラックコーヒー(アイス)で、蘭ちゃんがミルクティー(ホット)、園子ちゃんがレモンティー(アイス)を頼んだ。
まずコーヒーを飲み干す。甘いものの後に飲んだら味が消えるし、この方が甘味が引き立つと思う。
次に、チーズケーキを咀嚼する。好きなものは最後にとっておく。
「うっま」思わず口に出してしまった俺は何も悪くない。チーズケーキが美味すぎるせいだろう。あれ？普通のカフェでこんなに美味いってなんなの？
「美味しいね！」
「でしょ？なんてったって此処の本社はうちの系列の会社が投資してるからね！」フフンって満足気に笑う所も好き。
「そうなのか〜すっげぇ！じゃあ此処は鈴木財閥お墨付きっていう認識でいいのか？」少し笑ってみる。
「そういう事になるかもねん♪」
チーズケーキを堪能した後、お楽しみのチョコケーキを口に運ぶ。
「〜っま」やっぱ糖分多目のチョコレートって正義だな。
「アンタ本当に甘いもの好きなのね。」なんでそんな和やかな目ェしてんの？あ、6歳に見えるから？そうなの？
「おん、大っ好き♡」
「「(赤面)」」
「大丈夫か？水取ってくる？」
「ううん！大丈夫！ありがとう！」
「そ？ならいいけど…。(J Kっぽくて楽しいな)」
「そうそ！服屋は悪いんだけど時間も大分遅くなってきたし、また今度にしましょ。」
「そうだねぇ。残念だけど。」俺は個人的に物凄く有難いが、もう帰る時間なのは寂しいな。あの万引き犯絶対許さねえ。
そのあと暫く駄弁って店を出た…のだが！万引き犯事件の頃からずっと視線感じる。偶に物凄く殺.気を感じてゾクゾクする。家ねえから裏路地で寝るしかねえけど、この分だと今日はオールだな。

「ねえ、あの人チョーイケメンじゃない！？」やっぱそういうの好きなんすねお嬢様。
「もぉ〜！確かにかっこいいけど、京極さんに怒られちゃうよ！」京園ってめっちゃ可愛いと思う。
園子の視線の先を見た。黒くてアシメのある癖っ毛に、紫の垂れ目。男の娘って感じだ。ふと、こっちを見た気がする。さっきから感じるのと同じ視線だ。危険因子かねぇ…潰すべきか？

ウ・ソ・ダ・ロ→←生き物は欲に忠実だ

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