手の届かない君だけど…。4 *A.Daiki*

115♯ ページ28

.








『え……？』






「俺、6年間で1度もAのこと忘れたことない。

こんなに振り回して今さらかって言われるのは分かってるけど。





コンサートで大ちゃん！って声聞いた時、いつものファンの子とは違うのなんて一瞬で分かった。それくらい俺の中に強く残ってたんだ。」









.









.









.









『大ちゃん、それってさ…』




私がそう言いかけると、手を貸してって言ってきた君。

よくわかんないまま左手を差し出したらね、その手が、懐かしい、あの変わってない手で覆われたの。









.









.









「A。

あの時の返事、今させてもらってもいいかな。6年越しでほんとにごめん。









俺もね、大好き。









もう一度、俺にチャンスをもらえませんか？
この手を離したく…ない。」









.









.









.









私の手をぎゅって強く握ってるその手は、可愛い顔してるくせに男らしいあの時の手と同じで。

私を見るその目は、あの時と変わらなくほんとに可愛くて。

君のその声は、相変わらず私のすべてを包み込んでくれるような、優しい、安心する声だった。








あの時と変わってるようで変わってないのかな。

もちろんいい意味で。









.









.









.









『6年間の穴埋め、ちゃんとしてくれますか？』








そう言ってちょっと意地悪く笑った私に、大ちゃんはあったりまえだっ！っていつもの調子で答えたの。








さっきまでの真剣さはどこへ行ったの？って思っちゃうけど、やっぱり大ちゃんのそういうところ、大好きです。









『好きだよ、大ちゃん。』






「うん、俺も。」









今度はちゃんと、返事を返してくれました。

116♯→←114♯

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーメンバー

いのあり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す