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23:尊皇攘夷派 ページ23
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「長州の桂と申します。」
笠を深く被った男は恭しく頭を下げながら名を名乗った。
「初めまして、Aです。」
「侑之助でーす、宜しゅう。」
それに応えるのは数日前、八木屋敷に現れていたあの二人である。
無論、目の前の桂という男は知る由もないのだが。
「突然、申し訳ございません。」
A、と名乗った浪士…あの日は短髪の方であろう浪士は凛とした態度でそう詫びを入れた。
「いえ、構いませんよ。それより、尊皇攘夷に興味がおありで？」
桂は柔らかな物腰でAの謝罪を受けると本題を切り出す。
桂 小五郎。
長州藩に所属する尊皇攘夷派の浪士だ。
刀は持っているものの戦うことは少なく、新選組とも対峙することなく逃げている。
其の為、‘逃げの小五郎’と呼ばれる程であった。
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作者名：？？ x他1人 | 作成日時：2014年4月22日 17時
