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20:短髪の浪士 ページ19
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「おぉ、トシの知り合いだったのか！これは、無礼を働いた！すまんすまん！」
本当に、謝罪をする気があるのか、はたまたないのか。
あっけらかんとした笑みを浮かべながら二人の浪士の前に座る勇。
知り合いっつー知り合いじゃねぇ、と不機嫌そうに呟くのは仏頂面の歳三である。
あと後、直ぐに瞳孔を開いたままの総司を一に任せ歳三はこの浪士達を勇の部屋まで連れて来ていた。
「近藤 勇様ですね。お会い出来て光栄にございます。」
しかし、それは正しくない判断だったのか、先程とは打って変わったようにお上品になった短髪の浪士。
「気品のある穏やかな女性がいいな」
と、いつだったか勇が言っていたのを聞いたことがあるが、それを知っているかのように 短髪の浪士は気品のある穏やかな女性、になっていた。
歳三と二人が出会ったあの時のような有り様である。
そんな浪士を勇はすぐに気に入ってしまった。
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作者名：？？ x他1人 | 作成日時：2014年4月22日 17時
