今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,531 hit
小｜中｜大
13:近藤 勇という男 ページ12
＊
「何事だ、近藤さん」
桜の舞い散る春の某日。
朝からやけに屯所内が騒がしかった。
「おお、トシか！なんでも、若い浪士が二人で此処に乗り込んで来たらしい」
今がどんな事態であるか理解しているのだろうか、と疑いたくなるような能天気なこの男こそ歳三と総司が慕っている近藤 勇である。
道場破りか、と忌々しく呟く歳三と相反するようにニコニコと気色の悪い程笑みを浮かべ、
「俺も一本、やってくるかな！」
と、言うような男であった。
しかし、それがこの男の魅力であり器量なのであろう。
道場の時でも、今回にしても彼が声をかければ仲間が集った。
能天気でお人好しな彼だからこそ、ひねくれ者の歳三やのらりくらりとつかみどころのない総司もついて来る気になったのだろう。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：？？ x他1人 | 作成日時：2014年4月22日 17時
