バイト勧誘は深夜に訪れる ページ4
がらんがらんっ…
重々しい鉄塊が落ち、床に転がる音がしんと寝静まった我が家に響く。…お母さん起きたらどうすんのさ!
???「やっべ、起こしちまったみてぇだな…」
???「違うのお嬢ちゃん!!ウチらはちっとも怪しくないからそのまま寝てて?ねっ!」
いや、充分怪しすぎませんかね。怪しさ極めてませんかね!?だって、夜中に着物(?)姿の角生やした女の子とフードを被った黒ずくめの男の子が目の前にいるんだよ…!?
…あっ、これ夢じゃね?私はそう思ってほっぺをつねる…
トモカ「(グニッ)いひぇひぇひぇ…(訳:イテテテ)」
???「お前さん何してんだ?これは夢じゃなくてゲ・ン・ジ・ツ。マンガの読みすぎぃ。見てて笑えるぜぇ」
そう言ってフードの彼は部屋を見回しながらキヒヒッと小馬鹿にしたように笑った。…ムカつくわぁ…
???「こーら、そういうこと言ったらいかん!メッ!!…ごめんね、びっくりしたやろ?」
そう言ったお団子ヘアの彼女はメッ、とフードの彼にジェスチャーをした後、律儀に謝ってくれた。
トモカ「ひやぁ…じぇんじぇん…」
…ん?いやいやいや何言ってんだ私、お寝ぼけにも程があるだろ!
???「…ん?…ぁああぁーっ!!」
今度は何なの!?お母さん起きたらやばいんですけど…!
???「レオンさん…この子ちゃうわ…本当はお隣の田中さんって…!」
???「げっ、あと少しでコイツ死んでたじゃねーか!しかも誤認で!このアホ妖怪。」
???「なんですって!?そっちこそ何の疑いもせずに鎌振り上げたやん!天然死神ぃー。」
???「ンだとォ!?」
トモカ「あの…うちの家族起きちゃうんで静かにしてくれませんか…?」
???「「あ"ぁ?/ん"っ?」」
うわ怖…割り込みは無謀だったか…?
???「…せやね、一旦落ち着きましょ…」
???「おう…」
何こいつらめっちゃ素直
???「えっと…お嬢ちゃん何歳なん?ウチら見えるん…?」
トモカ「え、…ええ…まぁそこにいますからねぇ…あ、16歳です…」
???「あ〜も…見えてるし誤認だしで色々帰りにくいからとりま名は名乗っておくぜ。俺は死神のレオン。こいつは妖怪『夜叉』のシキミだ。」
シキミ「よろしくね!」
…嘘でしょ!?死神と妖怪!!?待って待って、私の好きなCPが目の前に!!
トモカ「え…は…はひ…」
レオン「ンだこいつ…あ、そだ。」
そして彼は私にこう言った。
レオン「お前、"バイト"に興味ねぇ?」
ラッキーアイテム
ティッシュケース
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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リリス(プロフ) - ルゼラさん» 別にえぇでー (2018年3月3日 11時) (レス) id: 784ce9f04f (このIDを非表示/違反報告)
ルゼラ(プロフ) - …といっても、ネーミングが若干それっぽいだけで性質は結構違うけどね。紛らわしいことしてごめんなさい… (2018年3月3日 3時) (レス) id: 037a52dd6b (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - やっほ、勘だが私達が登場しとらんか? (2018年3月3日 1時) (レス) id: 784ce9f04f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルゼラ | 作成日時:2018年1月14日 20時