10「少女が操って。」 ページ12
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【数日後】
あれから、Aはナイフを扱う練習に励んでいた。
黒霧「あなたは元々身体能力や反射神経が優れているので上達も早いですね」
A「？ありがとうございます」
最近のAの服装が、私服ではなく、
戦闘用の服装(白衣)を着ることが多くなった。
白衣の裏にはナイフが100本きちんと入ってる。
死柄木「ナイフ落としたり奪われたりするなよ。こっちが不利になる」
A「大丈夫です。ナイフだけの扱いは昔からやっていたので慣れてます」
死柄木「昔？」
十歳にもまだ満たないのに。『昔』という言葉に反応する。
それは黒霧も同じだった。
A「あ、えっと…、多分ですけど、4、5才ぐらいの時に…」
黒霧「親が使わせたんですか？」
A「親？私、親は覚えてないので、多分おじさんです」
死柄木「は？」
A「まあ、死にましたけど」
色の無い目でサラッと言う姿に、黒霧が心配する。
昔からそんな教育を受けていたのか、と。
死柄木「Aが殺した？」
A「どうでしょう、遊んでたからうっかり殺したかもですね」
ニコニコした顔は、まるで殺人鬼のようだった。
死柄木と黒霧は少し驚いたみたいだ。こんな子供が…。
ー
死柄木がAの部屋に行くと、
A「あ、こんにちはです」
立って、ナイフ7本ぐらいを両手で上手に操る、Aの姿。
死柄木「使うの上手いな」
A「ありがとうございます…。でも20本ぐらい一気に使えるといいですね」
徐々に1本ずつナイフの数を増やしていく。
しかし、途中で上に投げていたナイフが下に落ちる。
A「あ」
カタンと落ちていく。
落としたナイフをしばらく見つめていた。
ボーっとしていると、死柄木が話しかける。
死柄木「…もう今日は終わり。行くぞ」
バーに戻ろうと言うので、死柄木の後ろを歩いていった。
ー
黒霧「夕食できましたよ」
A「お腹空いた…いただきまーす…」
黒霧「あ、待ってください。その前に次の計画について説明しておきます」
持っていたスプーンを口に運ぼうとするが、一度手を止めた。
A「えー…((黒霧「いいですか？」
…はい…」
黒霧が怖い。と思うのが多い。
ー
死柄木「ヒーロー殺し、知ってるか？」
A「すていんさん！」
死柄木「さん付けするなよ。ヒーロー殺しでいいんだよ」
A「ヒーロー殺し！」
死柄木「そうそう」
【続く】
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ギザバサミ - *神*威*さん» ありがとうございます！私も敵連合大好きなのでどんどん活躍させていきたいなと思います！ (2017年8月12日 21時) (
レス) id: f1eadee04e (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - とても面白く、敵連合の皆が格好いいというか最高です！私、敵連合の人達が好きで…!これからも応援しています(*＞∇＜)ﾉ (2017年8月12日 17時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギザバサミ | 作成日時：2017年7月28日 21時
