死神の赤子

ここにきてようやく ページ5

「あともう一つ。
お姉さん、カバン持ってないよね？仙道さんの死因は刺殺…それに使用されてたのはちょっと大きめの包丁

お姉さんの服装じゃ、包丁が入り切る様なポッケも隠し場所も無さげだし、まず水族館に入る為のお金も必要」


なんか段々話が生々しくきこえてくるのは気のせいにしておく。
というかお前、私と最初に会ったの10以上前だろ、なんでそんな推理と展開早いんだよ


「お姉さん、財布持ってないよね？
なのにどうやって水族館に入って、包丁で仙道さんを刺されたのかな？」

「……」

「…それは、お姉さんに殺人の濡れ衣を着せようとした真犯人がいるから！そうじゃない？

小路Aさん」


うおっふ、名前もろバレしとるやないかい…
けどまぁコナンの話を聞く限りだと、私が犯人ではない様だから結果オーライなのかな？


「…お見事、なのかなぁ
きっとそうなんだろうね。けど少年、君はそう断言しているけれど、」

「けれ、ど？」

「…私、なんでこの水族館に来てるのかわからないの。なんでいきなり目の前に死んだ人がいるのか、手元に包丁があったのか

全部覚えてないの」

「…記憶喪失？」

「なんだろうね。つまりは少年、」


私自身は凄い信じたくないけど、私がその社長さんを殺したという可能性も拭いきれない訳だ。

ふと、そう告げた私とコナンの間に生暖かい風が吹き込んだ気がした

事件捜索開始！→←名推理(だと思われる)

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