私の敵はあなただけ2 (ページ8)

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「ドラマ、は正直、わかんない、です
1，2話だけ出て、あんなに否定されて。
自分でも、下手なのはわかったけど、でも怖かったです。」

「うん」

「それでも、やっぱり忍者のみんなと一緒にいたいです…」

彼らは、私をやさしく受け入れてくれたから

「じゃあ、ダンスと歌を真剣に取り組んだら？
一緒にいたいなら、頑張らないと
この事務所では女はそうしないと生きていけない、普通じゃ生きていけないの。」

「…」

「この事務所は女は批判されるの、事務所をやめろって言われるんだよ。
自分の好きなアイドルが女と関わってるんだから、その女を否定したくなるの、人間は。
恋に落ちたらいやだから。付き合われたりしたらいやだから」

「わかって、ます…」

「ううん、わかってない
最悪の場合、ファンレターと称して、脅迫状を送ってる可能性だってあるんだよ？」

脅迫状…

「それにね、私は正直3人もいらないと思うの
女の子は」

「え、」

「女の子は、かわいいかかっこいいか
結局のところこのどっちかなの」

「…」

「この事務所に普通女はいないの
許されるのは2人だけって、私は思う…」

「…私は、いらないってことですか」

「正直、ね

だって私、やる気がない子は嫌いなの」

やる気がない…
私のことだ…

「なら、なんで、
なんで追い出さなかったんですか…？」

陽葵さんだったらいくらでも方法はあっただろう

みんなから、可愛がられてるんだから…

「ジャニーさんが決めたことだから」

「ジャニーさんが決めたなら、逆らえないでしょ

まぁ、スキャンダルが出たときは問答無用で追い出させてもらうけど」

「…陽葵さんは、私のこと、嫌いですか？」

「さぁ、ね
聞きに来てくれたのはうれしかったよ
やる気が出たんだなって感じたから

でも、私の意見は変わらない
この事務所に女は3人もいらない」

「わか、りました…

私が陽葵さんの意見を変えます！認めてみせます」

「へぇ、それは楽しみ

ちなみに私ね結愛ちゃん、は大好きなの。
あなたがあの子ぐらいにならないと、私は認めれない
だから、頑張ってね」

「はい！」

「じゃあね、来てくれてありがと」

「おじゃましました」

頑張ろう…

何年かかっても、絶対陽葵さんに認めてもらうんだ

歌も、ダンスも、バラエティーも

そして、ドラマも

オールラウンダーの陽葵産に匹敵するぐらいの人になって、

そして認めてもらうんだ

ここにいてもいい人ってことを

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