訪問 ページ6
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樹くんから、家の住所教えてもらって、家についたはいいものの、
「でかい…」
さすが、売れっ子というか、
タワマンに住んでた
セキュリティはしっかりしてそうなのに、
それでも、家が特定されたのかな、、
エントランスのオートロックで、開けてもらったらいいんだよね、
「…玲ちゃん？」
「あ、相川玲です。
神山くんから、許可もらって、」
「智兄から？
…入って」
声だけだったけど、
元気なさそうだったな…
エレベーターに乗って、陽葵さんの住んでる階に到着
広々としてるけど、一番奥にあると聞いていたから、一番奥にまっすぐすすんで、陽葵さんの家であることを確認して、インターホンを押す
思っていたより早く、陽葵さんはでてきた
「いらっしゃい、入って…」
久しぶりに見た、陽葵さんは、びっくりするほど、やつれていて、心配になった
「あの、神山くん、は？」
「いつもいるわけじゃないよ、
今日はいない」
「お茶、入れるからそこ座って」
「失礼、します」
「で、どうしたの？」
「その、陽葵さんの仕事がほぼほぼ、私に回ってきて…」
「うん、
私がそう、頼んだからね」
「え、？そう、なんですか、？」
「もっちゃんでもよかった
けど、あなたと私は系統が似てるの
だったら、あなたに任せたほうがいいかな、と思ったのと」
「どれぐらい、自分と向き合ってくれるかな、って期待したの、あなたに」
「え？」
「玲ちゃん、ずっとやる気なんてなかったでしょ
歌もダンスも」
「…はい、」
「それってね、失礼なんだよ。誰に対しても
教えてくれる人、見に来てくださってる人、一緒に活動してるメンバーにも。」
…考えたことがなかった
「でも、来てくれたってことは何かしら思うことがあったんでしょ？」
「はい…
あの、演技もモデルも、バラエティーもどうやったらいいか、わかんなくて
みんな、結愛ちゃんのほうがよかったって言って…
それが自分でもわけわかんないくらいに悔しくて…」
「うん」
「どうしたら、いいのかなって思って
めいわく、かもしれないけど聞きに来ました」
「そっか、
玲ちゃんは、どうしたいの？」
どうしたい、、
「わかんない、です
芸能界に興味はあって、スカウトされたから、入って…
それで、なにをしたいかって言われても、」
「芸能界に、興味はあったんでしょ？
ドラマとか、したいって思わないの？」
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作者名：SHARU | 作成日時：2023年8月29日 20時
