潔癖症な2人【進撃の巨人】 (ページ36)

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自惚れページ36

貴方side

うう。

ゆっくり目を開けるとそこは白い天井だった。

横を見ると、汚れていたはずの手をリヴァイが握っていた。

そしてすやすや寝ている。

なんだかんだでリヴァイの寝顔見るの初めてだな。

ちょっと髪の毛を触ろうかな。と、手を伸ばした

リ「…ん…A…？」

起きちゃったか。

貴「リヴァイ？心配かけちゃってごめんね」

私は起き上がろうとしたが起きれなかった。

頭がかなり痛む。

リ「無理するな。お前の頭は傷口が広がってやがる。しばらくは安静だ」

貴「そ、そんな……

包帯、リヴァイが巻き直してくれたの？」

リ「そうだ。悪いか？」

そんなことない。

貴「嬉しいんだよ」

リ「ッ！///」

貴「え、私今声に出してた！？」

聞かれたくなかったな。

しかも当の本人に。

でも事実だ。

リヴァイの包帯の巻き方は優しくて好きだ。

リ「A、そんなこと言うんだな」

うわ、やっぱ引いてるよー。

貴「…」

リ「…まぁいい。Aが無事に生きててくれて」

貴「私、何日間くらい寝てたの？」

リ「3日だ」

貴「3日も！？」

リ「頭が怪我をしてるんだ。仕方ないだろ」

でも3日間も寝てただなんて。

その間何かあったかな？

エレン…エレンは無事なの？

リ「エレンは無事だ。お前より先に目を覚ましたぞ」

貴「そ、そっか…」

あれ？私今のセリフ口に出してたか？…

リ「そんなことより、A、お前に話がある」

そんなことなんだ。

でもどうして急に改まったりして。

リ「A、俺に守られてくれ」

貴「…え…」

まって。

それってどういう意味！？

リ「Aは俺が守る。じゃ、俺はハンジのとこ行ってAが目覚めたことを伝えて来る」

そういってリヴァイは部屋から出て行った。

今の言葉ってどういう意味？

しかも言い逃げだなんて…ずるい。

自惚れるじゃんもう。

私の気持ち、そろそろはっきりさせたほうがいいかな。

でも、今はまだ…ダメだよね…

でも、いつ私がまたこんな危ないことになるかわからない。

その前にリヴァイに言いたい。

でもでもでも。

どうしよう。

私って本当にバカだな。

頭に巻かれた包帯を触りながら考えた。