潔癖症な2人【進撃の巨人】 (ページ30)

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右手ページ30

リヴァイside

今は朝。

エレンとAがいないのはなんかこう静かだな。

ペトラたちもいない。

クソメガネが昨日はやけに話しかけてきやがった。

うるせぇな。

さっさとエルヴィンのところに行ってあいつらを探しに行かねえとな。

コンコン

リ「俺だ。エルヴィンはいるか？」

俺が部屋に入るとエルヴィンと男の兵士がいた。

「それでは団長、しつれいします」

そう言って男は出て言った。

リ「何話していたんだ？」

エル「ちょうどいい。これは君が持っているといいからな」

そう言って出されたのは白い右手の手袋。

リ「ッ！おい、これってまさか」

エル「わかるか？Aのものだ。今朝数人の兵士たちに様子を見させに行ったんだが、その片方の手袋が落ちていたようだ」

どういうことだ？

Aが不注意なんかで手袋を落とすわけがない。

それに片方なんて妙だ。

俺には嫌な予感が頭にいっぱいだった。

エル「…残念なことだが…」

リ「ッ！勝手に決めつけんな」

エル「…ところでリヴァイ、今日はエレンの捜索にあたる。すぐ出発するから準備しろ」

エレンのことも心配だがAはどうでもいいってのかよ。

あいつは死ぬようなやつじゃねえよ。

俺があの時冷たくしすぎたのがいけなかったか。

あの時Aは自分を責めてるんだと思って声をかけれなかった。くそ。

俺はエルヴィンから出された手袋を握りしめて部屋を出て行った。

絶対にA、お前を見つけてやる。

俺は愛馬に乗り、門の前で待っていた。

「開門30秒前」

？「あの」

誰かが話しかけてきやがった。

リ「なんだ」

そこにいたのは女型を倒した時にしたエレンの馴染みがいた。

ミ「改めてミカサと言います。その、ありがとう…ございました…」

生意気だと思っていたがこんなお礼が言えるんだな。

リ「っち。エレンはお前の全力をかけてでも見つけ、そしてお前が守れ」

ミ「はい」

リ「そっちのキノコ頭は？」

隣にいたのは金髪で短い男だった。

？「ア、アルミン・アルレルトです」

ミ「やっぱりこのちびは調子に乗りすぎだ」

うるせえな。

リ「まぁ、せいぜい死ぬなよ」

ア「あの、A兵長も見つけましょうね」

なんでこいつ知ってやがる。

リ「ふん。当然だ」

そして俺は愛馬を走らせ壁外に出た。