潔癖症な2人【進撃の巨人】 (ページ20)

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女型の巨人ページ20

貴方side

そんなことを考えているうちにエルヴィンの指示により、長距離索敵陣形が開始された。

その陣形になってしばらくした。

遠くで黒い信煙弾が何発も発射されているのが見えた。

ついでに口頭伝達で嫌な報告も。

リヴァイはペトラに報告に行かせ、エレンに信煙弾を発射するように指示した。

リ「やけに陣形の深くまでに侵入させちまいやがった」

隣でリヴァイが言った。

おそらく女型の巨人だろう。

本当に女型の巨人を捕らえられるのか不安になってきた。

貴「リヴァイ…この作戦ちょっと予定より危ない気がする」

リ「あぁ。だがエルヴィンからの指示は作戦続行だ。俺らはそれに従うしかない」

貴「そう…だね…」

リヴァイの表情からも深刻そうなのが伝わってくる。

リ「A、今はエレンたちに気づかれないようにしろ。じゃなきゃ失敗するからな」

貴「わかってる…」

そうだ。私たちの中にもエレンのように巨人になれる人間がいる。

女型の巨人もその一人だろう。

おそらく私たちの中にその仲間と思われる人たちもいる。

だからエルヴィンは少数の私たちにしか話さないのだろう。

そんなことを考えながら私たちは巨大樹の森に入って行った。

エレンが不安げにリヴァイに向かって叫んでいる。

叫んでいる最中、右側から何かが近づいてくる音がした。

リ「お前ら、剣を抜け。それが姿をあらわすとしたら一瞬だ」

出た…

女型の巨人

リ「走れ」

リヴァイの指示で私たちは馬を走らせる。

目的の場所まであと少し。

のところでみんなが叫び始めた。

ペ「兵長！！」

オ「このままでは逃げきれません」

エレ「兵長指示を！」

全「兵長！！！！！！」

どうしよう。このままじゃ…

リ「…全員、耳を塞げ…」

キーーーーーーーン

リヴァイは音響弾を発射してみんなを黙らせた。

リヴァイの説得によりみんな納得してくれたと思ったが、1人違かった。

エレ「なんでみんな…いや、俺一人でも戦えるじゃないか」

エレンは納得をしていなかった。

そして自分の手を口に持っていこうと、自傷行為をしようとした。

貴「ッ！エレン！だめ！」

ペ「何をやっているのエレン、それが許されるのは自分の命が危なくなったときだけ。私たちと約束したでしょ」

リ「お前は間違っていない」

え、リヴァイ…何を言って…