音【07】side.soraru ページ10
ついさっき、あったばかりのまふの妹だというA。
ふわりと笑う彼女の目は閉じられていて、口元だけで表情がわかる、みたいな感じだ。
閉じられている目は意図的に閉じられているのか、たまにぴく、と動く。
「そらるさんは、何か歌いませんか？」
まふに教えてもらったのか、俺の方を向いて話しかけてくれる。
「なにか歌って欲しい曲、ある？」
そうきくと、悩んだ素振りをみせたあと、にっこりと笑う。
「えっと、じゃあ盲目少女とグリザイユ…お願いできますか？お兄ちゃんと一緒に。」
「あぁ、いいよ。まふ、歌うぞ。」
「あ、はい！」
〜〜Claudia,I give my word
こっちへおいで
ここにいるよ 怖がらないでいい。
「ふぅ…そういえばそらるさん！
この曲、カラオケで歌うのは初めてですね！」
「ああ、そうだな。」
「お兄ちゃんの作った歌の中ではこれが一番すきかも知れないなぁ」
「え、ほんと！？」
「うん！
だってこれ、私をイメージしたって、お兄ちゃん言ってたでしょ？だからかも。」
照れくさそうに笑いながら喋るA。
盲目少女とグリザイユって、Aをイメージしてたんだな…
あー、それにしてもまふが妹大好きなシスコンになるのもわかる。
俺もこんな妹いたら、めちゃくちゃ可愛がるから。絶対。
「そらるさん、そらるさん！つぎは何歌います？戯曲とデフォルメ都市でも歌いますか??」
「やめろ、戯曲とデフォルメ都市は高すぎる。」
なんだかんだ言って賑やかで楽しいカラオケだった。
「そらるさん、今日は楽しかったです！
また、カラオケ来ましょうね！」
「おう。また来ような。」
「じゃ、そらるさんまた！」
「じゃあなぁ〜。」
そう、別れを告げて、まふ達は駅の方へ。
俺は買い物をするため街の中心地へ。
まだ、沈みもしない太陽の下を歩いて行った。
お礼とお知らせとおまけ。→←音【06】side.mafumafu
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天音 - 夢主ちゃん目が見えないのに本読めるんですか？点字の本ですか？ (2022年8月2日 17時) (
レス) @page21 id: 8aa51ad81a (このIDを非表示/違反報告)
☆YUKI☆(プロフ) - 夢主ちゃん本読めるんですか？点字かなんかの本なんですかね？ (2019年1月17日 20時) (レス) id: 3e921dc774 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 目が見えないのに本読めるんですか？点字のとかあるんですか？ (2019年1月14日 14時) (レス) id: 587333f1e5 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki@萌え探求者 - 初コメントがこんなので申し訳ないのですが、夢主ちゃんのイメ画が表示される筈の場所が真っ黒になります (2018年8月11日 17時) (レス) id: 48f465f22a (このIDを非表示/違反報告)
ルム - シエルさん» キーボードは、視覚障害の方でも使えるように、凸がある部分がありますよー (2018年4月14日 18時) (レス) id: 30073747b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルオト | 作成日時：2016年8月5日 0時
