音【01】side. mafumafu ページ4
起床、午前11︰00。
僕の一日は、お世辞にも早いとは言えない。
この時間からはじまる。
部屋着のまま、階段を降り一階のリビングへ向かう。
まだ、僕しか起きてないようでテレビの音もしない。
ただ、外から騒がしく聞こえる子どもたちの遊ぶ声といかにも夏らしさが漂う蝉の声が家中に響いている。
カーテンを全部開けて、窓を開ける。
キッチンにあった食パンを2枚、適当にトースターに突っ込んで焼く。
リビングのテレビをつけて、もう一度二階まであがる。
そう。かわいい僕の妹を起こしに行くために。
―コン、コン
右手で拳をつくって、扉をノックする。
「入るね。」
そう1言かけて中にはいる。
綺麗にものが整えられている部屋のベットにはすやすやと静かに寝息を立てて眠るA。
「起きて、A。
もう、パン焼けてるよ？」
「…ん。あと…5分。」
「いや、もう11時過ぎてるからね。
起きて？」
「…わかった…」
そう言って起き上がるA。
「はい。」と手を差し伸べると手探りで僕の手を探す。
僕から、Aの手をつかむと安心したようにふわりと笑って僕の手を握り返す。
「よし、行こうか」
声をかけるとこくっと頷いて、僕の後を手を引かれながらついてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 515人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天音 - 夢主ちゃん目が見えないのに本読めるんですか？点字の本ですか？ (2022年8月2日 17時) (
レス) @page21 id: 8aa51ad81a (このIDを非表示/違反報告)
☆YUKI☆(プロフ) - 夢主ちゃん本読めるんですか？点字かなんかの本なんですかね？ (2019年1月17日 20時) (レス) id: 3e921dc774 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 目が見えないのに本読めるんですか？点字のとかあるんですか？ (2019年1月14日 14時) (レス) id: 587333f1e5 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki@萌え探求者 - 初コメントがこんなので申し訳ないのですが、夢主ちゃんのイメ画が表示される筈の場所が真っ黒になります (2018年8月11日 17時) (レス) id: 48f465f22a (このIDを非表示/違反報告)
ルム - シエルさん» キーボードは、視覚障害の方でも使えるように、凸がある部分がありますよー (2018年4月14日 18時) (レス) id: 30073747b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハルオト | 作成日時：2016年8月5日 0時
