音【21】side.amatsuki ページ27
まふくんと一緒に、ジェンガとオセロを探しに行く。
「Aちゃん、もうちょっと引っ込み思案な感じかと思ってたなぁ」
そういうと、まふくんは苦笑いを浮かべる。
「あんな感じになってくれたのは、ほんとに最近だよ。ちょっと前までは、こっちを気にしようともしない…感じだったからね」
あはは、と乾いたように笑う。
「よーし！探そっかぁー。」
気がつくと、ものがたくさん置いてある部屋にたどり着いていた。
「たぶんここにあると思うから、気にせずにどんどん探しちゃってー！」
「はーい」
そう言って、部屋を漁り始める。
無造作に置かれたトロフィーとか表彰状がたくさん転がっている。
「どこだろうねー。」
ごそごそと探していると、棚にあたった拍子に何かがばさばさっと音をたてて落ちる。
「…スケッチ、ブック?」
少し気になって、表紙を開く。
そのスケッチブックの中に広がっているのは、きれいな世界。
水彩や色鉛筆で描かれた絵には、独特できれいな世界が広がっていて思わず魅入ってしまう。
水の中だったり、空だったり。
それは様々で。
でも、途中からスケッチブックにはただただ乱暴に描き殴ったようなものが続いている。
「あ、それ…」
「ご、ごめんっ、ちょっと気になっちゃって。」
「いいよ。それね、Aの絵なんだ。」
Aちゃんの絵…？
「え、でも目が見えないんじゃないの?」
「じゃあ…天月くんには、教えてあげるよ。
僕の妹のこと。少しだけね。」
うらやましいくらい整った顔立ちで、ふふっと笑うまふくんはすごく、すごく切なそうだった。
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天音 - 夢主ちゃん目が見えないのに本読めるんですか？点字の本ですか？ (2022年8月2日 17時) (
レス) @page21 id: 8aa51ad81a (このIDを非表示/違反報告)
☆YUKI☆(プロフ) - 夢主ちゃん本読めるんですか？点字かなんかの本なんですかね？ (2019年1月17日 20時) (レス) id: 3e921dc774 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 目が見えないのに本読めるんですか？点字のとかあるんですか？ (2019年1月14日 14時) (レス) id: 587333f1e5 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki@萌え探求者 - 初コメントがこんなので申し訳ないのですが、夢主ちゃんのイメ画が表示される筈の場所が真っ黒になります (2018年8月11日 17時) (レス) id: 48f465f22a (このIDを非表示/違反報告)
ルム - シエルさん» キーボードは、視覚障害の方でも使えるように、凸がある部分がありますよー (2018年4月14日 18時) (レス) id: 30073747b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルオト | 作成日時：2016年8月5日 0時
