僕は 24 ページ26
ホームルームの時間を知らせるチャイムが
屋上に鳴り響いた。
A「このまま、1時間目の授業も
サボってしまおうかな……。」
剣城「おいおい、学年トップの優等生が
何言ってるんだよ……。」
A「学年トップ…か。」
剣城「A……？」
僕は今まで
拓人に負けたくなくて
誰よりも頑張って
高見を目指してきた。
だから
苦手な勉強も運動も頑張って…
誰にも負けたくないと
歯を食いしばってきた。
だが
それも全部
パパとママに認めてもらう為。
“僕の方が強い”
“僕の方が、拓人よりも偉い”
そう
パパとママに
知ってもらいたかったから。
だけど
どんなに頑張ったって
パパとママは
僕を認めてくれようとはしなかった。
僕なんかには目もくれず
拓人ばかりをほめて…
僕がどんなに頑張ったって
きっと
パパとママは
僕を認めてはくれない。
パパとママにとって
一番大切なのは
拓人なんだ。
どんなに頑張ったって
無意味なんだ。
もう
叶わない夢の為に
頑張りたく無い……。
A「花は、時が経てば朽ちていくだろう？
僕は…その枯れた花なんだ。」
剣城「…………。」
A「誰からも必要とされていない僕に
輝きなんか無いんだ……。」
そう言うと
剣城くんは
僕の頭を優しく撫でてきた。
剣城「Aは枯れた花なんかじゃ無い…
満開に咲く、綺麗な花だと思う。」
A「え……？」
剣城「こんな事言うの、キャラじゃねぇし
すごく恥ずいけど…Aは頑張り屋で
枯れてるところなんか1つも無いと思うぞ。」
A「剣城くん……。」
剣城「だから……元気出せ。」
剣城くんは
優しい人だな。
そんな優しい言葉
僕には勿体無い。
だけど
すごく嬉しい。
A「剣城くん、ありがとう……。」
剣城「Aを必要としてるヤツは
たくさんいる…それを忘れるな。」
A「どういう意味だ……？」
剣城「後は自分で考えろ。」
そう言い残して
剣城くんは
屋上を出て
どこかに行ってしまった。
僕の事を
必要としてくれている人は
たくさんいる？
そう言ってくれる人がいて
すごく嬉しいけど
素直に喜べない。
それだけは
信じられないから……。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年7月10日 23時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉野未有(プロフ) - 織姫さん» 今更ながら返信失礼致します。お返事が遅れて申し訳ございません！今現在全ての小説を更新停止状態にしてしまっておりますが、色々と落ち着き次第きちんと更新いたしますので、お待ち頂ければ嬉しいです！ (2018年1月6日 23時) (レス) id: 9951196082 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 続き書いてくれると嬉しいです。 更新頑張ってください!! 応援しています(^^) (2016年11月8日 19時) (レス) id: c59eed3870 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉野未有(プロフ) - 晴野 風歌さん» ありがとうございます！頑張ります*\(^o^)/* (2015年4月4日 14時) (レス) id: d473bcefb2 (このIDを非表示/違反報告)
晴野 風歌(プロフ) - 更新頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2015年4月4日 0時) (レス) id: ea540936f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐倉野未有 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/garikuson/
作成日時：2013年12月15日 3時
