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王子役:ジョシュア ページ5

「じゃあ、頼んだよ。スタート!」

桃谷監督の言葉と共に演技が始まる。

ジョシュアの雰囲気が変わる。

俳優のスイッチが入ったようだ。

「やあ、お姫様。僕と一緒に、踊ってくれませんか?」

舞踏会のスタジオは別なので、海辺の端で演じる。

ジョシュアのまっすぐとした目でこちらを見て来る。

(ちょっとドキドキする…//)

「お姫様だなんて…!ふふっ、いいわよ」

シンデレラの性格は細かく決まってないのでイメージで演じてみる。

「せっかく踊るのなら、少しロマンチックな所へ移動しましょうか」

ジョシュアに手を引かれ、砂浜の真ん中まで歩く。

「あ、砂浜でその靴じゃ踊りにくいと思うので、靴を脱いではいかがですか?」

「それはいいですけど、ここへ連れてきたのは貴方ですよ」

私は元々履いていたスニーカーを脱ぐ。

砂の感触が面白い。

「あはは、そうですね。ごめんなさい」

ジョシュアの方も靴を脱ぐ。

「さあ、お手をどうぞ」

差し出された手を取り、踊り始める。

が、まだ踊れないので、ゆっくりと回っている。

どこを向けばいいかわからないので、ジョシュアを見ると、ニコッと笑いかけてくれた。

綺麗な顔をしていて、ドキッとする。

「ゴーン ゴーン ゴーン…」

監督が口で鐘の音を言った。

私たちは少し苦笑いをして演技を続けた。

「私、帰らなきゃいけないわ!」

靴すら持たずに帰ろうとする私の手を掴む。

「待って!どうして、帰らなきゃいけないんだい!?こんなにも楽しかったのは…僕だけだったのかい?」

私の手を離し、下を向いて悲しげな表情をする。

見ていて何故か私まで切なくなってくる。

「ごめんなさい。私、こんなに綺麗なドレスなんて持ってないんです。優しい魔法使いさんが魔法でドレスを出してくれて…それは、12時で解けてしまうのです…」

私は海へ向かって体育座りをして、顔を下げる。

「こんな私、王子様の貴方に顔向けできないわ。家族に破られ、それでもなんとか舞踏会にこれたのに…」

涙交じりの声を出す私の肩に手をポンと置くジョシュア。

「別に、僕は貴女のドレスに惚れた訳ではないのですけどね…」

「あはは、そうですね。慰めてくれてありがとうございます、王子様」

「僕は、貴女に惚れたのです。僕と結婚していただけませんか?」

指輪の箱を私に向けて開ける。

「はい、喜んで」


「カーーーット!」

桃谷監督の声が響いた。

バルト、理解できた?→←資料:台本



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ゆい(о´∀`о) - 瀬央さん» 最高なんて言われるなんて!嬉しいです!応援ありがとうございます! (2018年10月20日 0時) (レス) id: a29e17b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - わー素敵!シュウ様最高でした!応援してます! (2018年10月19日 20時) (レス) id: 8900a37839 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(о´∀`о) - 瀬央さん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2018年10月18日 22時) (レス) id: a29e17b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - あ、一番右のお星様、押させていただきましたよ♪ (2018年10月18日 22時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - シュウ様はやく見たい♪ 更新頑張ってくださいね! (2018年10月18日 22時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆい(о´∀`о) | 作成日時:2018年10月8日 7時

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