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八回目 ページ10








次に傑に会ったのは半年後、十二月に入り
雪が少しちらつく季節になった頃だった。








「っ.......はぁ、......」






甘い余韻に浸りながら息を整えていると
覆いかぶさっていた傑は大きな掌で私の頬をそっと
撫でながら不安げに呟いた。






「......A、大丈夫かい?」





「っ、大丈夫、 ちょっと疲れちゃっただけ。」






頬を包み込む手の上から自分の手を重ねて
少しだけ笑って見せれば彼は「そうか」と目を細めた。





今の私は笑って誤魔化すことが精一杯だった。
しかしそれも、彼にはそのうち気づかれてしまうだろう。この関係はどんな終わり方をするんだろう、
そう考えるととても複雑な気持ちになった。






しかし、その終わりは突拍子もなくやってくる。








「A、」





「なに?」






起き上がった私は傑と向き合い視線が絡まる。
彼は黙ったまま私の頬に手を添えて、今までで
一番優しいキスをした。





唇を離した傑に頬を撫でられ、その大きな手に自分の手を重ねながら擦り寄せると彼は切なげに目を細めた。








結局私は彼の事をなにも分かってあげられなかった。









「終わりにしよう、A」










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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟
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あめ玉 - ぅ、泣ける!いい話!終わりかたがすごく好き!完結おめでとうございます! (2022年3月28日 16時) (レス) @page22 id: 09aca0ac89 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - げとーさんの最期の言葉に涙腺崩壊(涙)コメントせずにはいられませんでした。 (2022年3月27日 23時) (レス) @page20 id: bb3f1353bd (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党(プロフ) - うわぁぁぁぁーーー!!夏油さんずるい!!かっこよすぎる!! (2022年3月27日 22時) (レス) @page20 id: e690e3eff9 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。 自分のペースで更新を頑張ってください。 私も呪術廻戦にハマってしまい作品を書いてますが良かったら題名を教えますか? 作者さん、体に気を付けてくださいね! (2022年3月20日 12時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴神 | 作成日時:2022年2月27日 18時

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