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十二回目 ページ14













「君が話そうとした事をそのまま話してくれればいいよ。」








話しづらかった私は少しコーヒーを含んで
一息おいた。




そして少しの間を開けて話し始める。
自分の口から発せられた声は酷く萎れていて
閉じ込めていた気持ちが振り返して胸が痛くなった。






「悟は気付いてたと思うけど、私ね.....傑と会ってた。
何回も。」







「ダメだってわかってたくせにっ、何回も何回も
会ってたっ、高専の皆を裏切るような真似をした、
本当にごめんなさい、ごめんなさ____きゃっ!」









耐えられなくなって悟に視線を移すと、
私の視界は彼を捉えることなく反転した。








目の前には天井と私を見下ろす悟。





「さ、とる.....?」







「あのさぁ、君一人が謝ったところでなにも変わらないんだよ。傑はもうすでに沢山の人を殺めた。」









「君が一つでも傑の事を教えてくれていたら救えたかもしれないのにね。」








氷のような冷たい瞳で見下ろす悟は私の首筋をつうっとなぞる。それに反応してびくりと体を震わせると嘲笑うようにふっと息を漏らした。







「こういうことがしたかったんじゃないの?
君が傑に抱かれてる間に、何人死んだんだろうね。」







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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟
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あめ玉 - ぅ、泣ける!いい話!終わりかたがすごく好き!完結おめでとうございます! (2022年3月28日 16時) (レス) @page22 id: 09aca0ac89 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - げとーさんの最期の言葉に涙腺崩壊(涙)コメントせずにはいられませんでした。 (2022年3月27日 23時) (レス) @page20 id: bb3f1353bd (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党(プロフ) - うわぁぁぁぁーーー!!夏油さんずるい!!かっこよすぎる!! (2022年3月27日 22時) (レス) @page20 id: e690e3eff9 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。 自分のペースで更新を頑張ってください。 私も呪術廻戦にハマってしまい作品を書いてますが良かったら題名を教えますか? 作者さん、体に気を付けてくださいね! (2022年3月20日 12時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴神 | 作成日時:2022年2月27日 18時

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