もう一度【夏油傑】【呪術廻戦】

十一回目 ページ13

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携帯の通知は一件のメールを知らせるものだった。
差出人は悟で、話があるので会えないかという内容
だった。どんな話なのか大方予想はついていた。






傑との関係も切れたんだ。丁度いい、
彼に会っていたことも正直に話してしまおう。
私が出来ることはもうそれしかないんだから。








「わかった、今から行く。」とだけ返信し
私は悟の家へと向かった。















＊







「いらっしゃい。」





家の前でインターフォンを押すとサングラスをかけた悟が顔を出した。中に入るよう諭されて「お邪魔します」と遠慮がちに部屋に入れば、悟らしいシンプルな配置の空間だった。









「コーヒーでよかった？」



「うん、ありがとう。」







ソファに腰かけ部屋を眺めていると悟が
マグカップをふたつ持ってこちらにやって来た。







片方を受け取り湯気が立つコーヒーを啜ると
じんわりと胸が温まった。








「それで、話って？」





マグカップをそっとテーブルに置いて悟を見ると
ちらりとサングラスから蒼い瞳を覗かせた。






「君にちゃんと聞いておきたいことが
あったんだけど......どうやらタイミングがよかった
みたいだね。」










「君が話そうとした事をそのまま話して
くれればいいよ。」






彼は初めから分かっていたように少しだけ
笑ってみせた。








＊

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