孤 独 .【須堂夏樹】

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帰り道

貴「……………」

ツ「Aちゃん！」

貴「ツバメ……」

ツ「油森君の事なにか知らない？」

貴「は？なに、警察ごっこ？ちょーうざいんだけど。」

ツ「と、とにかく知ってる事があるなら教えてほしいの！」

貴「なんであんたは、あんなやつのためにこんな事してるわけ？」

ツ「だって、友達だから………」

貴「友達？ふざけないでよ。あんなやつ、友達じゃない。」

ツ「ねぇ、どうして、そこまで油森君の事、嫌うの？なにかあったの？」

貴「あんたになにが分かるの？」

ツ「え？」

貴「話せばあんたがどうにかしてくれるの？
あんたはそんなに偉いの？自分に自信があるの？どうなの！」

ツ「………………私は……」

「A………？」

貴「ママ……」

「なにしてるの………？」

貴「別に、なにも。」

ツ「Aちゃんのお母さん………？」

貴「えぇ。分からない？神崎さやか。」

ツ「神崎さやかってあの、大女優の！？」

貴「えぇそうよ。」

ツ「大ファンなんです！」

さ「え？あ、ありがとう。」

貴「あんたこそここでなにやってんの？」

さ「仕事場に行く時、Aがいたから、なにしてるのかな？と思って。」

貴「だったらここで、暇つぶししないで仕事場行けばいいじゃん。」

さ「そうね、じゃあ、ママ行ってくるから。外、もう暗くなってきたから、気をつけて帰ってね。あなたも。」

ツ「は、はい！

貴「……………」

そしてママは、仕事場に向かった。

ツ「………………素敵なお母さんだね。」

貴「…………っあいつが、素敵に見えるなんておめでたいやつね。」

ツ「え………？」

貴「じゃあ、私、帰るから。」

タッタッタッ

ツ「…………」

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