4 記憶のどこかで ページ5
アイクside
少女が運ばれてきた。みんなで急いで看病して、何とか容態は落ち着いた。
でも、自分は……何も出来なかった。
彼女の顔を見た瞬間、色んな思考が駆け巡った。
どこかで会ったことがあるような…。
言わなきゃ。
自分は、ともさんの部屋に向かった。
「あの、ともさん」
とも「ん？どうしたのアイクさん？」
「自分に、この子の看病を任せて貰えませんか。」
とも「え？もちろん、助かるけど…でも1人だと大変だからみんなで…。」
「いえ、いいんです。自分に、任せてください！」
今度こそ彼女のそばにいたい。
とも「もしかして、何か、彼女のことを知ってるの？」
「わからないです。わからないけど…。」
確かにそうだ。彼女は知らないのに、なんでこんなに自分は必死になってるんだろう。
ガチャ
クミ「いいんじゃない。任せれば。」
クミさんが入ってきた。
とも「ノックくらいしてよ！というか、盗み聞き！？」
クミ「なんか、珍しくアイクさんが真剣な顔だったから、様子見てた。」
とも「えぇ。」
クミ「アイクさんだって、なにか事情があるんだろうし。気が済むまで、やってもらえば？」
とも「で、でもさ？」
ガチャ
今度はソーラさんだ。
ソーラ「大丈夫。もし、何かあったら私たちも協力するから。困ったことがあったら、すぐに教えてね？」
とも「ソーラまで！」
アイク「はい！」
とも「別にそこまで止める理由もないし、そんなに言うならアイクさんに任せようかな。」
彼女のそばにいたい。自分が守らないと。
アイク「ありがとうございます！」
それだけだ。
深夜、自分は、少女の看病をするために、彼女の部屋にいる。
彼女だけは、どうしてだろうか、守らなくてはいけない気がした。
どこかで彼女にそう誓った。
ただ、そんな気がした。
女性陣が彼女のために寝間着をつくってくださり、いまは暖かい格好をして眠っている。
発見したときの冷たさも今はない。
順調に回復しているようだ。
時々、苦しそうな声を出すたびに胸が締め付けられる。
少女といっても、自分と大して歳はかわらないだろう。
まだ、名前も分からない。
このまま目覚めないかもしれない。
それでも、自分はそばにいる。
最後まで彼女を守ろう。
夜はまだ明けないのであった。
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黄昏 - ことシリーズの4作目の作品ですが、「初めに」見たいな題名しかなくて、もしかしたら消してしまったのかなぁと思いまして、お時間があるときでいいのでお返事お願いします (2021年6月5日 10時) (
レス) id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
りあか - 三角関数αさん» 大丈夫ですよ！次回を待ってます！ (2020年11月12日 7時) (レス) id: f85966beb3 (このIDを非表示/違反報告)
三角関数α(プロフ) - ごめんなさい！ひとつ飛ばして公開してしまいました！ (2020年5月3日 14時) (レス) id: 6cbd4f8c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三角関数α | 作成日時：2020年4月25日 20時
