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神田の腕が、観念したという風に力なくだらんと降ろされる
俺が咄嗟に手を離すと、ゆっくりと体の向きをこちらに返した
「理由言っても、引かない……？」
弱々しく発せられた神田の言葉に、「引かない」とはっきり返事をすると、やがてぽつりぽつりと話し始める
「昨日、高野怒ってたっぽかったから……だから、待ってたら迷惑かと思ったんだけど、仲直り、したくて」
「体育館の外で、部活終わるの待ってた」
「は……？」
あまりにも予想外の言葉に、開いた口が塞がらない俺を、神田は上目気味に睨んできた
え、かわいい
「(じゃねぇわ！)」
「引かないって言ったじゃん……」
どうやら俺の表情を見て、引かれたと勘違いしたらしい
「いや、違くて！おまっ、声掛けろよ……！」
「だって、有村がいたから！」
そう言い放った神田に、益々訳がわからないという表情になる俺
「いや、だとしても……お前、そんなに有村のこと嫌いだったの？」
「違う！けど、嫌いに、なりそだったから……」
慌てて否定はしたものの、だんだんと語尾が萎んでいく神田に、この男にもそんな感情が芽生えることがあるのだと少し以外に思った
「なんか、有村女の子みたいで可愛いし、高野も満更じゃなさそだし、見てたら、泣きたくなって……」
そう言って本当に泣きだした神田に、ドクドクと脈だっていた心臓が急に静かなる
「そこは俺の場所なのにって、勝手にいらいらして……ごめん、鬱陶しいよね、ごめん」
箍が外れたようにボロボロと涙を流す神田は、手のひらでそれを拭いながら、それでも喋ることをやめない
「たかのは、おれが好きって言っても側にいさせてくれたから、勘違いして……だから有村に嫉妬してっ」
そうか、嫉妬したのかこいつは
なんだ……俺と一緒じゃん
「でもしかたねぇじゃん、すきなんだもんっ、たかののことすきなんだもん！しかたねぇじゃんバカっ……うぅ……」
俺の前でだけ泣き虫になる神田が、堪らなく愛しくて
あぁもういいやって、そう思った
「そうか。お前は俺のこと好きだもんな、嫉妬するのも仕方ないよな」
何を言われるのか、こわいのに、覚悟を決めたように身構えている彼がいじらしい
「じゃあ、俺も神田のこと好きだから、嫉妬するのも仕方ないな」
その言葉の意味を理解できないのか、「は、え？」と気の抜けた声を上げる彼を真っ直ぐに見て、もう一度
「俺も、神田のことが好き」
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山桜桃(プロフ) - 完結おめです！読み終わりましたーこれから他のBL作品巡回してきます┌(┌＾o＾)┐ﾎﾓｫ、、、() (2020年4月28日 6時) (
レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
山桜桃(プロフ) - ご、、ごめんなさい！下の人がコメントしたので通知が来て「暇だから読んでみっか」と思って読み始めたら、、エグいです、、、可愛すぎて無理、、、「萌えます」の一言で終わらしちゃダメなやつ！！！！あっ私、下のカラ松ガールです。本当に読む手が止まりません！ (2020年4月28日 5時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 萌えますねぇ。ちょっと逝って来ます、どこに？それ聞きます？？ (2020年4月28日 2時) (レス) id: cfb86d3e94 (このIDを非表示/違反報告)
なんじゃらほいほい(プロフ) - カラ松ガールさん» まじですか……嬉しい (2019年12月1日 4時) (レス) id: 8999d0f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 萌えます (2019年11月28日 0時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんじゃらほいほい | 作成日時：2018年4月5日 11時
