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「藤巻くん、バスケ部見に来ない？」
放課後になると、吉田はそそくさと教室を出ようとする藤巻を呼び止め、詰め寄った
嬉々として尋ねる吉田に、藤巻もはっきりとは断りにくいのか「でも今日は用事があって……」と困ったような微笑みを浮かべた
「まじかぁ〜、じゃあ明日だなぁ」
「えっ……う、うん…行けたら行くよ」
そんな一生叶うことのない口約束の常套句のような言葉を吐いて、藤巻は俺たちに軽く手を振ると教室を出て行った
「藤巻って、前の学校でキャプテンやってたらしいんだよ」
「2年なのに？すげぇな……」
年少にキャプテンをやらせるということは、かなり実力主義な学校なのだろうか？
「でもよ、大会1週間前に転校ってどゆこと？」
「わっかんね、先輩と揉めたんじゃね？嫉妬とか」
「ああ、なるほど……」
「レギュラー奪われたらどうしよーかなー」
言葉とは裏腹に、吉田は妙に嬉しそうだ
そんな彼に「奪われるも何も、あいつバスケ部入らないと思うぞ」とは言えず、「ああ、俺のエースの座もいよいよ危ういわ」と適当に話を合わせておいた
藤巻がバスケをやりたがらない理由はわからないが、やりたくない奴を無理矢理誘うわけにもいかない
元々、好きじゃないだけかもしれないし
「明日藤巻が来たら、ここの厳しさを教えてやらねぇとな……はっ、血が滾るぜ」
……吉田みたいなのは例外として、誰だって部活が嫌になることくらいある
現に俺だって、ほぼ毎日練習嫌だって思ってるし……遊びより楽しいことなんてないし、そういうもんだろ、高校生って
2人で駄弁りながら、別館の体育館に向かう
2年前に建設されたばかりのそこは校舎から少しだけ離れた場所に位置していて、他校との練習試合や学校行事の時などに使用されている
大会が近くなると、バスケ部は広い範囲で練習できる別館まで足を運ぶことが多い
「おー、やっぱ新設は綺麗よなー」
「あれ？神田だ！おーい！」
吉田がぶんぶんと手を振る方向に目を向けると、見知った顔が体育館の窓から中をコソコソと伺っている
あちらは俺たちに気づいていないようだが、側から見たら完全に怪しいイケメンだ
近くまで寄って、何やら1人でブツブツと喋っている神田の肩を叩く
「へぇあ！？た、高野……っ！」
振り返った神田は素っ頓狂な声を上げたが、あいも変わらず綺麗な顔をしていて
やはり少しだけ、心臓に悪い
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山桜桃(プロフ) - 完結おめです！読み終わりましたーこれから他のBL作品巡回してきます┌(┌＾o＾)┐ﾎﾓｫ、、、() (2020年4月28日 6時) (
レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
山桜桃(プロフ) - ご、、ごめんなさい！下の人がコメントしたので通知が来て「暇だから読んでみっか」と思って読み始めたら、、エグいです、、、可愛すぎて無理、、、「萌えます」の一言で終わらしちゃダメなやつ！！！！あっ私、下のカラ松ガールです。本当に読む手が止まりません！ (2020年4月28日 5時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 萌えますねぇ。ちょっと逝って来ます、どこに？それ聞きます？？ (2020年4月28日 2時) (レス) id: cfb86d3e94 (このIDを非表示/違反報告)
なんじゃらほいほい(プロフ) - カラ松ガールさん» まじですか……嬉しい (2019年12月1日 4時) (レス) id: 8999d0f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 萌えます (2019年11月28日 0時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんじゃらほいほい | 作成日時：2018年4月5日 11時
