【ＢＬ】学校一のイケメンは、実はツンデレで、俺のことが好きらしい

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それから1週間が過ぎ、スポドリを作る際の粉末の容量も覚え、洗濯機の扱い方にも慣れてきた頃



監督から、明日から練習に戻ってよいとの許しがでた



短い間だったがいろいろ教えてもらった同級生のマネージャーの女子に、一応お礼をと思い伝えに行くと、彼女は「よかったじゃん」と笑っていた



野郎共の脱ぎ捨てたジャージを、嫌な顔１つせずにせっせと畳むマネのみんなを見ていると、なんだか改めて有り難みを感じたというか……なんというか






「へぇ、じゃあ明日から練習戻るんだ」


「おう」



練習終わり、部室で着替えているトモに声かけ、此度の謝罪の意も込めて自販機で買ってきたスポーツドリンクを渡す



あの日俺が補講で遅れると監督に話したトモは、その後こっぴどく叱られたらしい



「今後イチャつくなら家でやれよ、神田もその方がいいと思うぞ」


「だから、付き合ってねえから」



この弄りはもう50回目ぐらいなのだが、よくもまあ飽きないなと思う



今も先輩達がニヤニヤとこちらを見ていて、もうしたの？なんて下品なことを聞いてくる





てめえらに関係ねぇだろ、まだしてねえよ









……いや、まだっていうか一生しないけど



「A先輩！明日から練習参加するんですか！？」



そう言ってドタドタと騒がしく部室に入ってきたのは、1年の松岡だった



「松岡うるせえ」と先輩に頭を叩かれているこいつは、中学の頃から同じバスケ部で、妙に俺になついている



俺が焼きそばパン買ってこいと言えば、それこそ喜んで買ってくるような、まさに犬のような男だ



「ああ。明後日の練習試合には出れそうにないけど」


「ええ！なんでですか！？」


「なんでって……そりゃお前」


「神田圭のせいですか！？あいつと付き合ってるからですか！？」


「だから付き合ってねえ」



他の奴と違って、悪気もなく弄ってくる松岡は、俺と神田の交際(どうやら本気で信じてる)に反対らしい



「あんなひ弱そうなやつ、先輩の変態プレイに耐えられるわけないですよ！俺なら怒涛の攻めにも食らいついていけます！！」


「お前俺を何だと思ってんだ」



さっきから周りの奴等が、耐えられないというように顔を隠し、声を殺して笑っている



気づけ松岡。お前の大好きな先輩が、今お前のせいで恥をかいているぞ

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