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「2年声出せオラ！」
「ディフェンス戻るのおせぇよ！休んでる暇ねぇぞ！！」
おおよそ標準より広めに作られたであろう体育館は、この時期になると梅雨の湿気と走り回る選手たちの熱気とがたちこめ、蒸し蒸しとした暑さに見舞われる
殆どの運動部が総体を間近に控え、それは一層強くなっていた
ピリピリしている先輩方にケツを蹴られながら、バスケ部も2週間後に行われる地区予選に向け練習に励んでいる
「たかのぉ！！ボサッとすんなオラァ！！」
集合がかかっていることに気づかず1人コートに佇む俺に、副キャプテンの怒号が飛ぶ
慌てて駆け寄ると、心配そうな表情で俺を見るキャプテンと目があって慌てて顔を晒した
「高野」
部活が終わり体育館を出ようとしたところで、キャプテンの狩野さんに呼び止められる。隣には副キャプテンの鈴野さんの姿もあり、後ろの吉田が「ゲッ」と声をあげた
「ゲッてなんだゲッて。なんか文句あんのか吉田こら」
「ないですないです、ごめんなさい」
男子バスケットボール部副部長である鈴野さんは、なんといってもあの学年一の美少女、鈴野麻友の実の兄だ
だから俺は密かに彼のことを「お兄さん」と呼んでいる。バレたら即殺である
「まあまあ、海斗落ち着けよ。な？」
そう言って、優しく鈴野さんの茶髪を撫でる狩野さん
撫でられた側は「だってこいつが……」と不貞腐れているが、その表情は正に飼い主に叱られた子犬そのものだ
だから俺は密かに狩野さんのことを「お兄さんの飼い主さん」と呼んでいる。バレたら即殺である
「ところで本題に戻るけど、高野」
狩野さんは鈴野さんを撫でていた手を下ろし、急に真剣な顔に戻って言った
「なんかあったのか？今日、めちゃめちゃボーッとしてたけど」
思わず目を逸らすと、狩野さんは「悩みなら聞くぞ」と俺の肩に手を置いた
「そういやお前、午後から様子変だったよな。それまで普通だったのに」
そこまで黙って話をきいていたトモが、思い出したように言った。吉田は「え、そうなの？」とさして興味もなさそうである
「拓也と2人の方が話しやすいか？」
渋る俺に気を使って体育館を出ようとする鈴野さんを「大丈夫ですよ」と言って静止する。
「おさまらなくて、ちょっと」
俺の発言にその場にいる全員が首を傾げたので、「あのですね……」と言葉を続ける
「ある子の泣いた顔が頭から離れないせいで、おさまらなくて」
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山桜桃(プロフ) - 完結おめです！読み終わりましたーこれから他のBL作品巡回してきます┌(┌＾o＾)┐ﾎﾓｫ、、、() (2020年4月28日 6時) (
レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
山桜桃(プロフ) - ご、、ごめんなさい！下の人がコメントしたので通知が来て「暇だから読んでみっか」と思って読み始めたら、、エグいです、、、可愛すぎて無理、、、「萌えます」の一言で終わらしちゃダメなやつ！！！！あっ私、下のカラ松ガールです。本当に読む手が止まりません！ (2020年4月28日 5時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 萌えますねぇ。ちょっと逝って来ます、どこに？それ聞きます？？ (2020年4月28日 2時) (レス) id: cfb86d3e94 (このIDを非表示/違反報告)
なんじゃらほいほい(プロフ) - カラ松ガールさん» まじですか……嬉しい (2019年12月1日 4時) (レス) id: 8999d0f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 萌えます (2019年11月28日 0時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんじゃらほいほい | 作成日時：2018年4月5日 11時
