62 ページ17
YG side
Aから断りの連絡が入った。
厳密に言えば最初の断りの連絡は遅くなっても待つことを伝えたけど結局は俺とご飯は行けないと距離を取られてしまった。
YG「はぁ・・・・・・・・・」
深いため息と一緒にベッドに沈む。
俺にしては素直に伝えられたと思ったからこそ、切なさが大きくなる。これ以上考えても悲しくなるだけだと思って作業室に向かった。
***
Aからの連絡を最後にまたあっという間に一週間が経った。スタジオに向かう足は重い。顔を合わせてもAに限って無視するなんてことは無いと思う。だけどよそよそしくなったらと思うと、
YG「・・・・・・はぁ」
何回目かも分からないため息が止まらない。
今日は本格的なステージでまずは導線確認と音響確認、そこから照明や小道具を使ったりの流れになっている。元気にリハ室に向かうメンバーの背中を見ながらノロノロ入っていくとすぐにAの姿が見えた。他のスタッフと真剣に打ち合わせをしてる姿を見てまた切なくなる。
JN「ユンギ、大丈夫?」
YG「・・・なんとか」
ヒョンも他のみんなも気にかけてくれる。このままじゃ迷惑をかけるだけだと言い聞かせて切り替えるしか無い。すると、
「ユンギさん、JINさん、お疲れ様です。今日は導線確認と音響確認になります。確認中に不備や修正があれば私たちに教えてください。先程マネージャーさんにもお伝えしましたがメンバーの皆さんにもお伝えして漏れがないようにしているのでよろしくお願いします」
JN「Aちゃんお疲れ様。今日は他に確認することってあったかな?」
「もし早めに終われば衣装確認もするかもしれませんが、時間がなければ衣装は明日になります」
JN「了解です。教えてくれてありがとう」
「いえ、それでは」
Aは特に気にした様子もなくて普段通り接してくる。ただ、俺のことを見ようとしない。それが無性に悲しくて心が急かされていつかと同じように手を握ってしまった。
「・・・・・・っ」
YG「・・・・・・・・・」
Aの顔を見れば何故か泣きそうな顔をしていた。あの時親睦会でも似たような顔をしてた。
なんでAがそんな顔するんだよ。
.
2550人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おまめ(プロフ) - リアさん» リアさん初めまして。コメントありがとうございます。お互い暑さに負けず頑張りましょう!笑 (2022年6月21日 7時) (レス) id: 3f354572fe (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新ありがとうございます!最近暑すぎてほんとに死にそうです笑笑 おまめさんも熱中症等お気をつけてくださいね (2022年6月20日 22時) (レス) @page43 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - 万さん» 万さん初めまして。コメントありがとうございます。大好きな作品と言って頂いて本当に嬉しいです。遅い更新ですが最後まで読んでいて良かったと思って頂けるよう頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。 (2022年1月23日 10時) (レス) id: 0c374f2c13 (このIDを非表示/違反報告)
万(プロフ) - こんばんは、大好きな作品です!無理せずゆっくりで構いません^^続きを気長にお待ちしております! (2022年1月22日 23時) (レス) @page34 id: cc237cd121 (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - s2byyyyさん、初めまして。だいぶ前にコメントして頂いていたのに返すのが遅くなり申し訳ありません。優しいお言葉までありがとうございます。最後まで楽しんで貰えるよう頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。 (2022年1月9日 22時) (レス) id: 0c374f2c13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おまめ | 作成日時:2021年8月19日 19時