【WT】やんわり行きましょう【短編集】

ﾘｸ ぶどー ページ6

遅くなってしまい申し訳ございません！
リクエストありがとうございます！

smside

sm「さむ……」

shk「ぜってー言うと思った」

sm「冬なんだから寒いって言ってもいいだろ」

shk「寒いって言ったらもっと寒くなるだろ〜」

そんなこと言いながら歩く

シャークん曰く今はデートらしい

デートって言ったって待ち合わせ場所からいつものラーメン屋に向かってるだけだ

歩いているとふと気づいたことがある

sm「シャークん？」

shk「なに？」

sm「道、違くない？」

いつもと違う

ラーメン屋はこんな道通らない

shk「言ったじゃん


デートって」

sm「…？」

困惑していると手首を捕まれぐいと引かれた

しばらく歩き薄々勘づいてきた

ついたのはシャークんの家だ

sm「…最初からいえばよかったのに」

shk「言ったら来ないだろ」

緩く会話しながら部屋に入る

結局部屋でぐだぐだすることになった

shk「スマイル？」

sm「ん？」

shk「今日何の日か知ってる？」

そう言われ焦る

記念日？

誕生日？

やばい何も覚えていない

とりあえず謝っとくのが吉だろう

sm「……すまん、わからん」

shk「なんで謝んのw


クリスマスだよ、クリスマス」

sm「あ〜…」

そういえばそうだ

ニュースで言ってたような言ってなかったような

sm「いや、なんかの記念日かと思ったから」

shk「www


いや全然。むしろ俺が覚えてないかも」

そういいにこにこ笑う

sm「…でもどっちみちだな

その様子だとなんか持ってきたんだろ

俺なんも持ってないけど」

shk「ははwばれてら


はい、これ」

そういい箱を渡された

ガチっぽくて少々たじろぐ

sm「開けていいの…」

shk「いいよ」

承諾を得て箱を開けると

何も入っていなかった

残念という気持ちより安心の気持ちのが強かった

箱から視線を逸らしシャークんの方を向こうとすると

とさりと押し倒されキスをされた

sm「ｯ……ん…」

するりと指と指を絡められる

その時左手の薬指にひやりと冷たい感覚がした

口が離れた

とりあえず起き上がる

シャークんが俺の口に手を当て

shk「クリスマスプレゼント」

と言った

違和感のあった左手の薬指を見ると

シンプルな銀色のリングがはまっていた

シャークんはこれのことをクリスマスプレゼントと言ったのだろうか

それとも今のキスを……

sm「性格悪…」

shk「よく言われる」

そうふにゃと笑っていた


すっかり暗くなった夜の空には

ぽつぽつと白い雪が降り始めていた

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