【鬼滅の刃】不死川家の長女です。【キメツ学園】Part2

89話 ＊リクエストPart5-5 ページ40

sideA

玄弥｢…やぁ……｣

赤ちゃん？

玄弥｢…抱っこぉ…｣

A『ダメ。』

そろそろ可哀想ですけど、ネタばらししたら怖い。

兄が全然喋らないですね。

実弥｢…嘘って言ってくれ……｣

あ、喋った…

実弥｢…言ってくれよぉ……｣

玄弥の泣き顔は慣れてますけど…

この人の泣き顔はあまり記憶にないですね…

だからか胸が凄い痛い。

A『仮に嘘って言ったら報復しますでしょ。』

実弥｢……しねェよ…｣

間。間があります。

ふと玄弥を見ると

A『ああ、鼻水…』

はなたれ小僧は小学校と同時に卒業しなさい。

A『ほら、ティッシュ。』

箱ごと渡すと

玄弥｢…やぁ…抱っこぉ……｣

抱っこより鼻水をどうにか…

A『鼻水垂れてる人を抱っこしません。』

って言うと思い切り鼻をすする。

A『副鼻腔炎になるからやめなさい！』

4、5枚ティッシュを取って

A『はい。』

鼻を抑える。

A『自分でやりなさい。抱っこしませんよ。』

と言うと自分でやり始める弟。

やれやれって感じですね。

もう、病院に行くレベルの目の赤さ…

泣きすぎてドライアイとかになりますか…？

実弥｢…兄ちゃんはAの事好きだぞ…｣

なんですか、藪から棒に。

私が嫌いって言ったから？

A『えぇ……』

実弥｢本当だぞ！？優しいし料理上手いし！｣

唐突に私を褒めようコーナーを始めないでください。

玄弥｢……姉ちゃん、本当に俺の事嫌い…？｣

うんとも言えないし…嘘でしたって言うのも可哀想です…

玄弥｢…嘘だって言ってよ……｣

体内の水分ほとんど涙で流してませんか…？

玄弥｢…嘘だもん…｣

根拠はどこに…

てか、嘘って知ってるなら泣く必要はどこに？

玄弥｢絶対絶対嘘なの！｣

報復が怖いけど…

A『はいはい。』

玄弥｢……うぁ…嘘…だもん……｣

A『嘘ですけど。』

怒られるかなと身構えたら

玄弥｢……姉ちゃん…嫌い。｣

ムスッとした顔で言われました。

A『そうですか。』

玄弥｢ああぁぁぁぁ!!!!嘘だよ！嘘なのぉ！｣

カミングアウト早。

玄弥｢嘘だよ!!大好きだからっ！だからっ……｣

本当に泣きすぎてミイラになるんじゃ…

A『はいはい。』

横に抱きかかえて宥めます。

水を飲ませます。

でっかい赤ちゃんみたい……

玄弥｢…もう言わないって約束して。｣

指切りさせられました。

90話→←88話 ＊リクエストPart5-4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す