【鬼滅の刃】不死川家の長女です。【キメツ学園】Part2

76話 ＊リクエストPart3-9 ページ27

sideA

玄弥｢…｣

抱きついたまま…

玄弥｢なぁに？｣

A『良い子。』

ニコニコと笑ってます。

上機嫌ですね。

A『玄弥、あーん。』

玄弥｢ん〜♡｣

美味しそうに食べますね。

ﾊﾞｷｯ

？？

玄弥(兄ちゃんが怒ったぁ…)

A『玄弥、お手伝いしてくれますか？』

玄弥｢うん。｣

夕飯です。

兄さんが全然食べないのは珍しいです。

A『兄さん？』

覗き込むと

腕を引っ張られました。

A『わ、わ』

玄弥｢…！ダメ！｣

実弥｢いい加減にしろォ。｣

ビクッと体を震わせる弟。

実弥｢…ったく。｣

玄弥｢…やぁ…｣

私の袖を掴む弟と振り払う兄。

玄弥｢姉ちゃん…！｣

兄を背もたれにして

A『いらっしゃい。』

両足を広げた私に抱きつく弟。

実弥(狡い奴だな…)

A『玄弥と兄さんに挟まれて幸せですね！』

実弥(くそ可愛いかよ…)

後ろから抱きしめられました。

玄弥｢姉ちゃん、今幸せ？｣

A『ええ。』

玄弥(やったぁ！)

嬉しそうに私に抱きつく弟。

A『さ、夜ご飯食べましょ。冷めたら美味しくないですよ。』

実弥｢あ。｣

玄弥｢…！あーんして！｣

どうして2人とも待つんですか！？

A『はい、あーん。』

幸せそうに食べますね。

実弥｢お返し。｣

要りません。

実弥｢ほら。｣

食べないのはまた機嫌を損ねる可能性がありますし…

A『ん。』

実弥(食うのかよ。)

玄弥(お、俺だって…)

玄弥の髪を手櫛で梳くと

玄弥｢やだ。撫でられる方が良い。｣

A『あらあら。困ったちゃんですねぇ。』

玄弥｢嫌い……？｣

何故？

A『私が玄弥を嫌いになるわけないでしょう。』

玄弥(そっかぁ〜…！そうなんだぁ〜!!)

嬉しそう。

実弥｢暴言吐く玄弥は嫌いつってなかったか？｣

言いましたけど…

A『玄弥は優しいから全く違うのはわかってます。けれど、罵詈雑言はあの人を思い出してしまうと言うか…』

兄と弟は顔を強ばらせて

実弥｢兄ちゃんが守ってやるから…安心しろ。絶対に近づけさせねェ。兄ちゃんが守るから…｣

玄弥｢…気をつけるから…だから…｣


あの人とは私達の実父。

私は、あの人に穢された。

就弥がお腹に居た頃にやっと両親が別れました。

全ての親権は母に、

けれどあの人は養育費も払わず何処かへ行きました。


実弥(身体の傷は残る、そして心の傷は一生消えない…地獄に堕ちろ…)

双方から抱きしめられたので眠くなってきました…

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