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【幼馴染】
私は、その言葉が大層嫌いだ。
幼馴染だからなんだ、
幼馴染だから、幼馴染のくせに、あれが幼馴染、幼馴染幼馴染幼馴染_____________
「…………だったらなんなのさ、」
良いことなんて何も無かった。
「……はぁ」
今日はちょっとだけ疲れる1日だったな。学内で出くわすし、消しゴムは落とされるし、ろくなこと無かった。
私は平穏にいきたい。
特別なことなんて何もなくていい。ただ平和に目立たずにひっそりと過ごしていたいんだ。
だからこそ、あの男と関わるわけにはいかないんだ。
一番最後の講義を終えて、暗くなったキャンパスを出ると、門のところでわいわいと人が溜まっている。
大方どっかの飲みサーだろう。
くだらな、とスルーして通り過ぎようとしたとこで「あら？Aではありませんか」と透き通るような懐かしい響きの声がした。
「………しのぶ？」
振り返ってみれば、私と同じ目線の小柄でまた一段と美人になった高校の同級生がいた。その声に反応して、集団がこちらを向いた。
よく見れば、皆顔の知っている面々で。
「よもや！Aではないか！久しいな！」
「Aちゃあん…！会いたかったわ〜また可愛らしくなったわね！」
皆が声をかけてくれたことが、少しだけ。少しだけ嬉しくて「久しぶり」と挨拶した。
「どうしてうちの大学に？みんなバラバラだろうに…」
しのぶは医療学生だし、蜜璃は美大生。
進路がバラバラなのは私も聞いてはいた。その為中々予定が合わなくて同窓会を開くことができず、会うことも無かった。
「………宇髄から飲みの誘いだ。予定が合った」
「義勇まで揃ってる…めずらしい」
ほんとにレアなメンツによくもまあ揃ったもんだと感心していると、「おーい遅くなった〜」と宇髄がやってきた。
それと、その後ろにもう一人。
とたん、サァと身体が冷たくなっていく感じがした。
「うむ！不死川！宇髄！遅いぞ！みな揃っている！」
「悪ィ…講義長引いちまったんだわァ」
その声を聞いただけで血流が逆流しそうだった。はやく、早くこの場から逃げ出したい、逃げなきゃ、
ぐるぐると禄に回らない頭の中で次の行動を考えていると、煉獄は爆弾を落とした。
「A！この際お前も一緒に飲んでいこう！」
「………………え"…」
そんな煉獄の後ろにいた不死川と視線がかち合った。
嘘、どうしよう。
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ふぐひらめ - はぁああぁ……最高……(溢れ出る幸せ) (2021年12月5日 22時) (
レス) @page21 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
星空 - 続きが気になる！更新頑張って下さい！ (2021年3月5日 8時) (レス) id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
あゆゆ - ぎゃぁぁぁぁっっ!!え、死ぬんだけど笑笑実弥が一番好きなのでもう心臓もげそう笑続きめちゃ気になるー!!更新頑張って下さい! (2020年11月28日 1時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 花さん» 小鳥ちゃんの愛称で呼んで頂けて嬉しいです…！ツンデレ小動物小鳥ちゃんこれからも宜しくお願いします！ (2020年11月20日 22時) (レス) id: d7b92a39ba (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - おはぎとだんごさん» 嬉しいです…（号泣） (2020年11月20日 22時) (レス) id: d7b92a39ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷雨 | 作成日時：2020年11月10日 13時
