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お金が19枚 ページ19

(京介に嘘をついた。)


溜息が罪悪感とともに出る。



今は教室で、英語表現の授業中。

制限時間まであと5分。俺は出された問題が解き終わり窓の外をぼーっと眺めていた。





すると、浮かんでくるのは昼休みにあった事。


俺はとある男に呼び出され、告白された。


もちろん、あの“告白”だ。付き合ってくださいとか そういう。





京介がそのことを知りたそうにしていたから教えようとした。けれども、口は全く違うことを言っていた。


女装、とか。




コレは違う友達からお願いされて渋っていたもの。やる気ではなかったが、誤魔化すためにやると言ってしまったためにやるしかない。




何故だろう。

あの時見えたのは京介の悲しそうな顔。それを見た瞬間 告白の事を言えなくなった。


しかも京介は女装の事を言ったら安堵の表情を見せ、俺に本当の事をより言いづらくした。



京介には隠し事なんてしたくないのに...。





あの時、どんな会話をしたんだっけ。



たしか、食堂を出てすぐの自習室に入った。




そこはいつもと違い 人があまりいなくて誰にも話を聞かれないような空間だった。













「瑞さん、俺...男だけど瑞さんが好きです。」




自習室に入り、向かい合った瞬間に言われた言葉。


俺は同性からそんな事を言われるなんて思ってなくて、驚きのあまりに声も出ないまま黙っていた。



すると相手はポツリと呟くように言った。


「まだ、返事はいらないです。でも俺、本気で狙いに行くので...。」




相手の顔は見えなかったが、声は震えていた。相当勇気を振り絞って告白してくれたんだろう。

そう考えると、告白を無下にできないと思った。




「うん。」




俺は驚きの中振り絞った声で頷いた。すると向こうはどこか嬉しそうに笑った。




「俺の名前、太一といいます。羽澄(はずみ) 太一(たいち)。覚えておいてくれると嬉しいです...。

それじゃあ。」




照れ臭そうにまたへらっと笑うと、自習室から出て行ってしまった。



その様子を見届けると、俺はその場にへたり込んだ。張っていた力が一気に抜けるように。


そして、体育座りに座り直して顔を隠す。なぜなら顔周辺に熱が集中しているから。

顔は絶対真っ赤だ。



...少し熱が引くまで待ってから帰ろう。

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shinata(プロフ) - しろくまイルカさん» そんな事があるとは。凄く嬉しいです!お褒めの言をありがとうございます! (4月14日 19時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
しろくまイルカ - 右の星を押す→既に投票済みでした。この作品で前にもこんな事が… (4月14日 14時) (レス) id: c6819d9008 (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - 椎名さん» すみません!ありがとうございます。すぐに訂正させていただきました! (3月16日 0時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - あの、多分ですが、瑞くんが京介くんを起こしてるシーンで今日って記載されていたのでもしかしたら間違えたのかな?と思ってコメントしました。お話面白いです!頑張ってください (3月15日 23時) (レス) id: e8fd36654c (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - ルーさんさん» ありがとうございます!頑張ります! (3月14日 1時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shinata | 作成日時:2018年3月5日 16時

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