お金が12枚 ページ12
京介と会話を続けているとあっという間に時間は過ぎて、食べ物を頼む所へと着いた。そして、そこでぱぱっと食べるものを頼み少し待つ。
そしたら直ぐにきつねうどんがトレーごと俺の前へと差し出された。それを受け取り、会計の所へと移動する。
俺は顔パスだから品物と顔を見せるだけ。
京介はお金を払わないといけないから、その間に俺達が使う箸やスプーンを確保して待つ。
京介が来ると、先程とった席へと一緒に戻る。此奴は俺だけ先に行くと怒るから。まぁ俺も置いてかれるの嫌だしお互い様か。
そして、俺達は向かい合って座り食べ始めた。
「あー。」
少し自分のを食べ進めると、京介のカツカレーが気になりだした。美味しそうに食べてるから余計に。
だからきつねうどんを飲み込んで、空になった口を開けてアピールしてみた。
「ほれ。熱いから気をつけて。」
「ん。」
スプーンにのったカツカレー。京介はそれを俺の口へと運んだ。
京介から貰ったカツカレーは俺が思ったよりも熱くて、はふはふと口の中で冷ましながらゆっくりと噛んで飲み込んだ。
やっぱり美味しい。
「カツカレー美味しいね。このぐらいの辛さが好み。」
「俺も美味しいと思うけど、瑞の作ったカレーの方がうまいし好きだ。」
ニッと笑いながらそう言われた。なんでか分からないけれど、体の体温がグッと上がったのがわかった。
「伊達に毎日自炊してるわけじゃないし。にしても京介は褒めるのがお上手で。」
「まぁな。あ、てかきつねうどんひと口。
あー。」
「はいはい。あーん。」
京介も俺と同じように口を開いて出してきたので、うどんを箸でつまんで入れた。
「油揚げも。」
「んー。」
油揚げは俺が食べて半分位の大きさになっていたから全部あげた。
「美味しい?」
「まあまあ。同じ事言わせんなよ。」
俺がうどんが美味しいか聞くとむすっとした表情で答えた。ちょっと聞いただけなのに。
でも、京介が言いたい事は分かったから。俺は嬉しくて笑った。
「そーだな。」
220人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shinata(プロフ) - しろくまイルカさん» そんな事があるとは。凄く嬉しいです!お褒めの言をありがとうございます! (2018年4月14日 19時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
しろくまイルカ - 右の星を押す→既に投票済みでした。この作品で前にもこんな事が… (2018年4月14日 14時) (レス) id: c6819d9008 (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - 椎名さん» すみません!ありがとうございます。すぐに訂正させていただきました! (2018年3月16日 0時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - あの、多分ですが、瑞くんが京介くんを起こしてるシーンで今日って記載されていたのでもしかしたら間違えたのかな?と思ってコメントしました。お話面白いです!頑張ってください (2018年3月15日 23時) (レス) id: e8fd36654c (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - ルーさんさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年3月14日 1時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shinata | 作成日時:2018年3月5日 16時