お金が15枚 ページ15
既に俺のカツカレーが入っていた皿は空になった。
なのにまだ瑞は帰ってこない。瑞が食べていたきつねうどんもすっかり冷めている。
あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか。
そう考えながらスマホをいじる。とは言ってもゲームとか興味ないし、瑞と撮った今までの写真を見ているだけだが。
画面をスクロールしながら見ていくと、ある一つの写真が目に留まり。
あ、と声が少し漏れた。
その写真は初めて遊んだ時に撮ったものである。
俺が仲良くしたくて強引に一緒に遊んだんだけと、最後はすごく楽しくてお互い笑ってた。
それから帰るのが嫌でごねたら、俺を迎えに来たお手伝いさんが写真を撮ってくれた。
すごく懐かしい写真だ。
「なにを見てんの？」
懐かしくてぼーっとその写真を眺めていると、声をかけられた。
もちろんその声の主は...
「瑞っ!!」
瑞だ。
先程のしんみりとした雰囲気は何処へやら。嬉しくて自然と口角が上がり、声の調子も高くなる。
俺のそんな変わり様には気付かず、瑞は俺のスマホを覗き込んた。
「これ、昔の写真か。」
瑞も目を細めて懐かしそうに微笑んだ。
「そう。暇だから見てた。これ、初めて遊んだ時の写真。覚えてる？」
「ん、もちろん。忘れるわけ無いよ。この時帰りたく無いって2人で言って、瑞の家のお手伝いさんを困らせたっけ。」
「そーそー。それで撮ってもらった奴。いい思い出だからスマホに入れたんだ。」
笑いながら会話を弾ませる。
瑞は冷めたきつねうどんをちゃんと食べながら。
そんでこの会話は楽しいんだけど、俺の心臓は爆発寸前。だってこの会話は前置きで、先程あの男と何を喋っていたのかを聞くタイミングを伺っているから。
あーぁ。マジで俺って嫉妬丸出しでカッコ悪い。
でも、カッコ悪くても瑞だけは取られたく無いからしょうがないんだけどさ。
会話に丁度区切りがついたと思った瞬間、俺はその話題を入れた。
「んで、さっきの奴と何を話してたの？」
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shinata(プロフ) - しろくまイルカさん» そんな事があるとは。凄く嬉しいです！お褒めの言をありがとうございます！ (2018年4月14日 19時) (
レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
しろくまイルカ - 右の星を押す→既に投票済みでした。この作品で前にもこんな事が… (2018年4月14日 14時) (レス) id: c6819d9008 (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - 椎名さん» すみません！ありがとうございます。すぐに訂正させていただきました！ (2018年3月16日 0時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - あの、多分ですが、瑞くんが京介くんを起こしてるシーンで今日って記載されていたのでもしかしたら間違えたのかな？と思ってコメントしました。お話面白いです！頑張ってください (2018年3月15日 23時) (レス) id: e8fd36654c (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - ルーさんさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年3月14日 1時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shinata | 作成日時：2018年3月5日 16時
