セーラー少女はまだ死なない

6話 〜幻想夏〜『冒険』 ページ10

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「…よしっ！もう一回抜け出そう！」




様々な試行錯誤の末、最終的な考えがこれに至った。


また怒られるかもしれないけど…


暇なんだもん。


しょうがないしょうがない。




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身支度を整える。



「ちゃんと涼しい格好に着替えれたし、麦わら帽子被ったし、携帯持ったし、救急セット持ったし、ハンカチとティッシュとカバンちゃんと持ってるし、アイスノンもあるし、タオルとリコーダー、絵本と目薬持ったし…！うんうんちゃんとあるね！」




何か持ち物が若干、普通の子と違う気がするけど気にしない！





「よしっ、準備完了！行くぞ〜っ」




私は周りの人にバレない様に、頃合いを見計らって、病室の窓から抜け出した。


…結構、簡単なんだよね。


なんせここ田舎だからね…田舎の中の田舎って感じ。


窓からって言ったって、一階だし。


死ぬこと無いし。





大病院もいくつかあったけれど、自然豊かな所で治療した方が良いという主治医の考えで、この田舎の病院で入院する事を決めた。


まぁ半ば強引だったけど…


高校からもそう遠くは無いしね。


だから…警備が緩いんだよね〜


まぁ良いや！脱出した者勝ち！やったね！！




後からお母さんに怒られるという事が解っていても、冒険したい気持ちを抑える事なんて出来ないから。




私は駆け出す。


目的地なんて決めて無いけど…


何だか新しい出会いがある様な気がするんだ…！


とにかく、




「行って来ます！」




そう呟いて病室を後にした。









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