セーラー少女はまだ死なない

5話 〜幻想夏〜『後悔』 ページ9

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今、私はとてもとても怒られている。






ものすごーく怒られている。







『なんでまた勝手に病室から抜け出したの！貴方は病気で入院してるのに、お母さんに黙ってコソコソと…！そんな風に育てた覚えは無いんだからね！早く退院して学校に行きたいでしょう？お母さんとお父さんも心配してるんだから。それに…〜〜〜〜〜〜』




「ご、ごめんなさい…としか言い様が無いですはい」





言った！言ってやった！！




『…っ、ちゃんと謝りなさい！本当に貴方って子は！全然反省して無いのよーく解った！！』





あ、マズい。




またお母さんに怒られる…




案の定、お説教がいつもの倍長かったのは言うまでもない。








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「うぅ…やっとお説教が終わった」







よくこうやって怒られている。



……病気なのに外に出たから。



あの後、ほんのちょっとだけ外に出ちゃったんだよね…



なんで外に出ようととするの！？って半ばブチ切れ寸前で怒鳴られたけど…



出たかったから。としか言いようが無い。






「はぁ…思いっきり外で駆け回りたいなぁ」








_______私は小さい時から肺が弱かった。



小学校低学年の頃なら度々の検診で良かったけれど、小学4年生のある時に突然の発作を起こしてしまった。



とても重症だったらしい。



高熱が出て、凄く苦しくて、涙が止まらなくて。



…今でも覚えている。



そんな事があり、高校生になった今も凄く心配されている。



少しよろついただけでも即病院送り。



…折角、クラスの委員長になれたのに。



そう、私は初のクラスの委員長を務めることになった。



皆に選ばれてなれたものだから凄く嬉しかった。



頑張ろうって思えた。






なのに_______







また病気をぶり返してしまった。



本当にツイてない。



こんな弱い体じゃ無かったらな…



病気にならずに済んだのに。




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私は、この病気をきっかけに成長が止まってしまった。









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