セーラー少女はまだ死なない

10話 〜幻想夏〜『意外性』 ページ14

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「…っていやいやあなた誰ですか？」



今更だけど…！


ていうかなんで私のこと知ってるんだろう…


面識無い筈だよね？


なんか…凄く…怖い！！！


怖い人だったらどうしよう。


いやでも悪い人じゃなさそうだしなぁ。


…でも怖いものは怖い。






『えぇ！？同じクラスじゃん！』





「え…っ？」




_______い、居たっけ…？






『そんな居たっけ？みたいな顔しないでよ〜』




「あ、なってました？すみません…」




鋭い…！






『僕の事、知らない？』




全力で縦に首を振った。


だって本当に知らないし…ね。






『そっか。えっと、クラスの副委員長やってる者です！』




そっか〜。


…って、えぇえ！？副委員長！？


え、あれ！？マジですか…！





「え…そうだったの！？って事は私が居ない間、ずっと委員の仕事してくれてたんだよね？ありがとう…！」




『いえいえw大丈夫だよ！』




そうだったんだ…知らなかった。


なんか、見かけによらずしっかりしてる子だな。


私とは全然違う。






「えっと、お名前は…？」





そうそう、これを聞かないと始まらないよね。






『あ、えっとね。っ、あー…うん。じゃあこれ見てくれる？』






その人は鞄をゴソゴソと探ったかと思うと、教科書を取り出した。






「…？」






『この名前、読んでみて？』









_______その人は首を傾げて、少し笑った。









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