【沢村栄純】ナイショの彼女【ダイヤのA】 (ページ2)

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私と栄純は、最初はただのクラスメイト。
たまたま席が近くて、仲良くなった。
野球部では、選手とマネージャーという関係。

日々を過ごす中、頑張ってる栄純を見て来て、惹かれていった。

そりゃあ、小湊くんとか降谷くんも、もちろん頑張ってたけど、私の中では栄純が誰よりも輝いてみえた。

そして、春、2年生に進級した。

放課後、大事な話があると裏庭に呼び出された。

『どうしたの？わざわざ裏庭なんかまで呼び出して？』

「えっと、そのだな…」

ソワソワしている栄純。大事な話ってなんだろう？

『この後部活あるし、早めに済ませないとダメなんじゃない？それかまた今度でも…』

「今度じゃダメだ！」

『なら早く言ってよ？』

「えっと…えっと…」

段々顔が真っ赤になり始める栄純。
ほんとにどうしたんだろ？熱でもあるのかな？

「すっ好きだ！付き合ってほしい！」

『！？』

好き？栄純が私を？

「付き合ってほしいってのは、どこかに付き添いとかそういうのではなくてだな！その、男女の…」

誤解をしているんじゃないかと思って必死に説明する栄純がなんだかすごく微笑ましかった。だから返事は…

『もちろん、私なんかでよければ！』

OKするに決まってるじゃない。まさかお互い同じ気持ちだったなんて夢みたい。って思ってたら栄純も同じことぶつぶつ呟いてる。

『夢じゃないよ？』

「はっ！？声に出ていた！？」

嬉しいな…栄純のことだしすぐ広まりそうな予感。
隠し事ができない性格だろうし、ある意味素直だ。
すごくわかりやすいし、バレやすい。

だから、ここはあえてこう伝えよう…

『でも一つお願いしたいことがあるんだ』

「なっ、なんだ！？」

『私と栄純が付き合ってるのは内緒にしてほしいの』

「え！？」

そりゃ驚くよね。

『ダメかな？』

「別にいいけど」

なんとか納得してくれたようだ。
よしよし、頑張れ栄純。
彼女からの最初の頼み事だもんね。
まあ、ダメだと言えないことを、わかってるから申し訳ないんだけど。

そして、嘘も方便で、友達を待たせてると伝えてその場を去った。

でもいつかは私達の関係はバレてしまうのだけど、どこまで持つかが楽しみだったり。

『悪い女でごめんね、栄純』

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