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たまにはってどういう意味なんだろ？
この前不意にキスされてから2人きりになるとなんだかドキドキが止まらない。
そりゃ緊張もあるんだろうけど、それとはまた別で、またキスしてほしいとか…思ったり思わなかったり。
映画を観てからは、映画館がショッピングモール内ということもあって、服を見たり、雑貨屋を見たり、していた。そしてゲーセンで可愛いぬいぐるみを見つけた。
『あ、これ可愛い』
「そうか？」
『なんだか御幸に似てる』
「どこが？」
『あー欲しいなー欲しいなー』
ケースの中には御幸なんだか雰囲気？が似ているタヌキのぬいぐるみ。
欲しいなーとおねだりしていると、仕方ないな、両替えしてくると御幸が離れていった。
なんだかんだ言うこと聞いてくれるのがいいな。とニヤニヤしながら待っていたら…
「アレ、お姉さん1人？」
「よく見たら可愛いじゃん」
「よければ俺らと遊ばない？」
見知らぬ男達が私に声をかけてきた。
どうやら、ナンパというやつみたい。
御幸が戻ってくるまで、なんとか1人で回避せねば。
『ご、ごめんなさい、私連れがいて、待ってるとこなんですよー』
「そうなの？でも全然戻ってこないよ？」
「そうそう！そんなヤツ待ってないで俺らと遊んだ方が楽しいって」
「ほら、行こうぜ」
『ちょ、やめっ…』
拒否しようとしたら、案の定聞き入れてはもらえなかった。
その場を立ち去ろうと考えていたら腕を掴まれて、引っ張られる。
「うんうん、怯えた顔も可愛いよ」
『はなして！！！』
「振り払おうとしても無駄だよ、男と女なんだから力の差があるに決まってるんだから諦めなよ」
『っ…！』
問答無用で人気の少ないところへ連れて行かされる。助けて！！！御幸！！！
「あれ、いない…どこ行ったんだ、アイツ…まさか…！！！」
＊＊＊
「お姉さん、顔も可愛いけど、カラダも可愛いね」
『ちょっと！触らないで！』
「そんなこと言ってホントは嬉しいくせに」
男達に身体の自由を奪われた。
まだ自由に喋れるだけマシか。
なんでこんなことになってしまったのやら。
私より可愛い子なんて、山のようにいるはずなのに、よりによってこんなブス選ぶなんて趣味が悪い男達だ。
と、余裕ぶっこいてたら、私の身体にベタベタと触れてくる…キモチワルイ。
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作者名：ぐみ | 作成日時：2020年4月3日 6時
