検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:27,599 hit

19 ページ19

.



ん?



唇に柔らかいものが触れた…




「…っ…じゃあな!!!」




と、御幸は走って行ってしまった。


私は突然のことでなにがなんだか。


何が起こった?

唇に柔らかいものが…御幸の顔はよく見えなかったけど、耳がすごく真っ赤だった。

つまりは…さっき…キスをされたのだ。




『〜っ!!!』




御幸からの初めてのキス。嬉しすぎて、足に力が入らなくて、そのまま、ぺたりと倒れこむしかなかった。




***






家へ帰ってお風呂を済ませると、御幸からメッセージが届いていた。内容をみると今日のことについてだった。




御幸本当はあんなことするつもりなかった。けど、なんか我慢出来なかった。ごめん。嫌だったらすぐに言えよ。おやすみ。






『…律儀だなー、そんなところが好きで惚れたんだよね私』






***



※以下御幸side




苗字 嫌じゃないよ。むしろ嬉しかった。御幸の精一杯の気持ちがよく伝わってきたし。ありがとう。これからもよろしくお願いします。
おやすみなさい。








あのままじゃダメだと思い、アイツにメッセージを送れば返事がきた。

なんだか慣れない内容でむず痒い。

百面相しながら、どうやって返事しようかと思えば、






「でもおやすみってきてるしなーっ…いって!!!」

「なに画面越しに、ニヤニヤしたり眉間シワ寄せたり気持ち悪いんだよお前」

「倉持かよ、なんだよ、理由知ってるくせに」

「なんのことだか?そんな御幸君に朗報です」

「は?」

「ここに映画のチケットが2枚あります、今度の日曜はオフですが、いりますか?」



ニヤニヤしながら聞いてくる。

相変わらずムカつくな。そりゃ今度のオフは、デートに誘おうと思っていたけど、行き先に困っていた。もちろん頂きたいところだが。




「お前のことだから何か企んでるだろ?」

「は?んなわけねーだろ、今回に限って俺、個人としてのお祝いってやつだ、有り難く受け取りな!礼は、長続きしてくれたらで」

「…きもちわる…お前、本当に倉持か?」

「な、失礼な!そんなこと言ってんと、俺が苗字と映画見に行っちまうからな」

「わりぃ!それだけはやめてくれ!ごめんて!」






今になってアイツを倉持に取られたらたまるもんか。





「素直でよろしい、じゃ、気をつけて行ってこいよ」

「………おう」





.

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 倉持洋一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぐみ | 作成日時:2020年4月3日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。