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冨「…泣いていない。


雨だ。」


「…あ、本当だ。」


雨が降るなんて。

雪ふったばかり、だって…のに………。




「あ”ーーーーーーッ!!!」

冨「…叫ぶな。」


「ま、待ってくれ。

家に母ちゃんの形見置いてきちまった!」



本当にどうしよう…。

あれだけは、本当に置いていけない。




冨「………だ。」

「?…何だよ。」


冨「家はどこだ。」



「……家に、いかせてくれるのか?」


冨「……………。」



「有難う!恩にきるよ!




じゃあ俺とりにいってくるから、ここで待っててくれ!」



冨「…………は?」






ーーーーーー
冨岡side



気付いたときには、Aはいなくなっていた。


……………猿か。





…変だな。



いると煩いが、いないと落ち着かない。




……というか。


これは俺から逃げるための作戦なのではないか?


だとしたら急いで追った方が良い。


……いや、でもあいつがそんなこと考えるか?





冨「………。」







「只今戻りました!冨岡さん!」




…………純粋バカだな。


…約束を守るなんて、変なやつだ。









冨「形見とはそれか?」



俺はAが抱えている灰色の羽織りを指差した。




「あぁ。


母ちゃんが死ぬ前に着ていたものだ。」




複雑な表情をしているAに、声をかけようとしたとき。


後ろから鬼が顔をだした。






今は夜。


月が煌々と輝く。




刀で斬ろうにも、きづくのが遅くて間に合わない。






Aがバッと後ろを振り向く。




今にも噛みつかれそうなそのとき。









「……“ 血鬼術______体変化。 ”」





突如、鬼の首から上が弾けとぶようにして消えた。






血鬼術?









俺は、声の主を見つめる。









Aは、赤く光る瞳を月に照らしながら、俺を見つめていた。

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せんら(プロフ) - キャラメル中毒者さん» 有難う御座います!頑張ります! (2019年10月22日 23時) (レス) id: 7fdbf4bdc0 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル中毒者 - 更新頑張ってください! (2019年10月22日 13時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せんら | 作成日時:2019年10月13日 7時

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