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「………あ、れ」
何してたんだっけ…、俺。
こんな雪山で寝るほど疲れてたとか?
……………んぁ!鬼の女の子!!
ガバリと起き上がると、横に先ほどの少年と女の子が眠っていた。
?「……起きたか。」
「…っ!鬼狩り!」
なんか木の影からこっち見るのやめて貰っていいですかね!
怖いんだよ!
冨「…お前には聞きたいことがある。」
「……なんだよ。」
鬼狩りはすっと俺の目の前に立った。
俺はすかさず立ち上がり、後ろへ数歩下がる。
と、男が何か投げてきた。
何コレ。
「…………え。」
そこには、父ちゃんの刀があった。
折れてない状態で。
「………あ、あんたが治してくれたのか!?」
冨「…違う。俺じゃない。」
「冗談はやめてくれ。
あんたが治してくれたのか…。」
冨「…俺ではない。」
「ッ有難う!
……これ、父ちゃんの形見なんだ。」
男はじっとこちらを見ている。
恥ずかしがりやなんかな…。
冨「……お前は鬼か?」
「…………………何で?」
冨「…お前は鬼の気配もするが、人の気配もする。
それがどういうことかを聞いている。」
男は、じっと俺の目をみていた。
……答えなきゃいけないのか?
「……父が鬼で、母が人だった。」
冨「………母親は食われたのか。」
「いや、食われてないよ!
少しデリカシーなさすぎやしません!?
父ちゃんは人なんか食わないし、あんたここで俺が「はい。くわれました。」とかいったらどうするつもりなの!?」
俺がゼェゼェと肩で息をしていると、男は真顔で手と手をあわせて合掌をした。
「…いや、一応少しはデリカシーあったのかもしれないけど!!
あんた絶対嫌われ者だろ!」
冨「……俺は、嫌われてなどいない。」
「あぁそうなの!?すいません!」
この人、自覚なしおくんだ。
「…とにかく、俺もう帰るんで。
危害加えないみたいなんで。…それじゃ、あ?」
冨「…いかせるわけにはいかない。」
「………は?」
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せんら(プロフ) - キャラメル中毒者さん» 有難う御座います!頑張ります! (2019年10月22日 23時) (レス) id: 7fdbf4bdc0 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル中毒者 - 更新頑張ってください! (2019年10月22日 13時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せんら | 作成日時:2019年10月13日 7時