3.願い下げだ。 ページ3
黒い雰囲気を放つ家の前に立つ。
絶対汚ぇ霊力の奴が、神を良いように扱ってんだろ？
帰っていった政府の奴によると、俺は見習いとしてここに来ることになっているらしい。
そして、俺は言わば見習いという姿を被った政府の刺客となる。
面白くなってきたぜ。
まるでミイラ取りだなぁ。
門を開き足を踏み入れると、ブワリという音と共に空気が浄化されていった。
景色が綺麗になっていく風景を見つめて、溜め息をついた。
俺の霊力は、汚いところに足を踏み入れるのも好まないようだ。
本丸とか何やらから走ってくる人影へと向かう。
「貴方、何なんですか！？？」
ギャーと騒ぐ奴に、俺は首を掻きながら嘘の答えを探した。
『……あーっと、霊力が強すぎたみたいです。
すいやせん。』
ペコリとわざわざ頭を下げてやったのに、目の前の奴はまだ偉そうだ。
あ？日本を誇る神に頭下げられてんだぞ？
人間め。覚えておけよ。人間め。
ギリギリと鳴る歯ぎしりを我慢していると、男がどいつかの名を叫んだ。
「おーい、一期ーー。」
そいつの声と共に、本丸からまた誰か走ってきた。
髪の毛水色とかヤッベェな。
軽くキチガイだわ。←
もっと良い色なかったんかよ。黒とかさぁ。←←
ジッと顎に手を添えながら考えていると、一期に話しかけられた。
一「見習い殿？行きますよ？」
ニコリと冷たい笑顔を貼り付けて笑う一期に、ﾌﾝｯと鼻で笑ってやりそうになる。
『あれ？彼奴は？
あの人間。』
扇子でなんとか思いだそうとしていると、一期は目を丸くして此方を見た。
一「見習い殿は、主だと慕わないのですか？」
その言葉に、鼻で今度こそ笑ってやった。
『あんな腐れきった外道を呼ぶのなんざ、この俺でも無理だわ。
阿呆。』
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あやめ(プロフ) - 凄い面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしています！突然のコメントスミマセン(´・ω・`) (2020年9月5日 12時) (
レス) id: 752efc3f02 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - 夏@VIIさん» いえ！これから更新していきます！心配させてしまい申し訳ございません！！ (2020年8月24日 18時) (レス) id: d013009bdb (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - 律さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！返信遅れて申し訳ございません！！ (2020年8月24日 18時) (レス) id: d013009bdb (このIDを非表示/違反報告)
夏@VII(プロフ) - もう、更新なさらないんですか？ (2020年2月26日 19時) (レス) id: fd71578156 (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月15日 20時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せんら | 作成日時：2019年8月13日 16時
