【刀剣乱舞】僕らの主はとにかくおかしい。

6.何故だろう ページ7

燭台切Side



しーん……と静まりかえる室内には、目を見開く僕たちがいた。




主は………、神様を、恨んでいる？







呆然としていると、主は真剣な顔で話を続ける。









『………別に、僕は恨んでいるから君たちに死ねとは言ってないよ。








神様を恨んでいても、君たちは別だと思ったから。








なのに………君たちは恨むとかおかしいと思わない？









……………ここはお互い様として、一回僕のことを信じてみないかい？









僕のことは、殺してくれてもかまわないからさ……。』








あの三日月さんが、目を大きく見開いて話を聞いている。






何故、こんなに主の言葉は心に響くのだろう。





何故、恨みと怒りが全て消えてしまうんだろう。








『………あ、ヤバいか………も…』







フラりと主は後ろに倒れそうになる。




それを、一期さんがｽｯと支えた。









一「気絶しておりますな……。」






じっと主の顔を見つめているが、まだ殺そうと考えているかもしれない。








一「ふむ………。薬研、主を見診てくれるかい？」






薬「おお、勿論だ。」








広間はまた煩さに包まれた。





皆、主の言葉を聞いて信じきったみたい。









燭「無事、終わってよかったね。」






鶴「……あぁ、ヒヤヒヤしたぜ。」









ふっと笑う鶴さんに、僕も笑った。









三「……………随分、興味深い主が来たな。」









三日月は、楽しそうに微笑んだ。

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